北陸中心に記録的大雨 “避難呼びかけ”市議が犠牲に…土砂崩れに巻き込まれたか【もっと知りたい!】(2023年7月14日)
13日も北陸を中心に記録的な大雨に見舞われました。富山県では避難を呼び掛けた後、行方不明になっていた市議の男性が遺体で見つかりました。
■“避難呼び掛け”土砂崩れに巻き込まれたか
雨と風に加え、雷。13日も全国的に不安定な天気が続きました。
福井県勝山市では滝波川が、まさしく滝のような轟音(ごうおん)を立て波打つように流れ下りました。
川のすぐ横は住宅地。側溝の水もあふれ返り、事態は切迫していました。
消防団:「なるべく早く避難して」
富山県南砺市では、13日午前2時すぎに起きた土砂崩れに住宅が押しつぶされました。
この土砂崩れに65歳の男性が巻き込まれたとみられます。
市議会議員の赤池伸彦さん。周囲の住民に避難を呼び掛けながら、夜回りをしていました。
自治会長の鳥越知証さん(67)は、赤池さんと一緒でした。
鳥越さん:「(Q.こちら側に避難を呼び掛けに来ていた?)そうです。私と最初、一緒に行動をともにして午前1時半ぐらいには雨の中一緒に…。向こうの家に家族3人がいて、そこに連絡が取れなかったもので、結果的に赤池議員が先に1人で」
その後、赤池さんの行方が分からなくなりました。
連絡の取れなかった3人は、すでに自主避難していました。
■市議は「本当に正義感の強い方」
赤池さん:「誰1人取り残さない、誰もが笑顔で暮らし続けられる街へ」
赤池さんと親しい同期当選の市議は、次のように話します。
南砺市議会議長 水口秀治さん:「赤池さんは天真爛漫(らんまん)、ほがらかで明るい方。子どもをしっかり育てていくという活動に大きく時間を割いていた。少しでも早く避難してもらおう、安全な場所に行ってもらおうという思いが…たまたま巻き込まれて残念なことになった。本当に正義感の強い方」
土砂崩れから11時間後。現場に動きがありました。
赤池さんは、がれきの下から見つかりましたが、すでに亡くなっていました。
鳥越さん:「もう考えられないような…なんとも言いようがないです」
(「グッド!モーニング」2023年7月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く