猛暑で“熱中症対策の山車”も登場 埼玉『久喜提燈祭り』4年ぶり開催で10万人来場(2023年7月12日)

猛暑で“熱中症対策の山車”も登場 埼玉『久喜提燈祭り』4年ぶり開催で10万人来場(2023年7月12日)

猛暑で“熱中症対策の山車”も登場 埼玉『久喜提燈祭り』4年ぶり開催で10万人来場(2023年7月12日)

12日は関東を中心に全国58地点で、35度以上の猛暑日となり、東京・練馬、さいたま、水戸など関東を中心に今年最高を更新しました。

東京・八王子では、全国最高の39.1度を記録するなど危険な暑さとなりました。39度を超えるのは今年、全国で初めてです。

60代:「危ないと思ったら、すぐ商業施設に入って冷やして」

20代:「(ゴルフの)キャディーをやっているのですが、終わったらすぐ寝てという生活。(暑さで)疲れがたまり過ぎて」

連続して襲う猛暑日が、体力を奪っていきます。影響は人だけではありません。八王子では、南米原産のパッションフルーツを特産品にしようと、若手農家たちが奮闘していますが、今年の暑さはパッションフルーツにとっても暑すぎるといいます。

浜中園・浜中俊夫さん:「(Q.例年とはどう違う)花芽の段階で黄色くなっちゃった。この子は、実にはなれないで終わってしまって。33度超えると、全体的に黄色くなってきたりする」

10年をかけて、安定した露地栽培を八王子で実現しました。今年は、梅雨の雨が少ないことと、続く暑さで、実になる前に枯れてしまうものがあるといいます。

浜中園・浜中俊夫さん:「連日は良くないですね。単発で暑いだけなら良いですけど。(出荷量は)30%くらいは少なくなると思います。農家って、そういうのも受け止めるのも農家なので。しょうがないかなと」

愛知県西尾市では、畑に出ていた93歳の女性が熱中症で亡くなりました。

宅配スーパースタッフ:「高齢者の方、水を買いに行くにも、なかなか買いに行けない方がいる。やっぱり外出したくないから、注文が増えています」

宅配スーパー『OniGO』では、特にこの3日間、高齢者などの利用が増えていると実感しています。

宅配スーパー利用者(80):「キャベツ。こういうのは買いに行けない、重くて。本当に助かります」

東京都心で37.5度、今年最高を記録した12日、配達は普段より3割多かったといいます。

午後2時過ぎに37.0度を記録した、埼玉・久喜市では、久喜提燈祭り「天王様」が行われました。浅間山の大噴火(1783年)で農作物が全滅し、豊作を祈願したのが始まりで、230年以上の伝統を持つ、街の誇りの提燈祭り。4年ぶりの通常開催とあり、約10万人が詰めかけました。

町を練り歩く、伝統の山車に続くのは“熱中症対策の山車”。熱中症対策の飲み物が一緒に運ばれ、小まめな水分補給を心掛けていました。

久喜市役所:「4年ぶりで暑さもだいぶ変わってきているので、看護師が常に常駐していて、血圧計など対応できる状態」

祭りの再開を待ち望んでいた、地元の皆さんも見物の準備をしていました。首元を冷やすタオルを巻いて準備万端です。

愛の家グループホーム:「以前は午前中に行っていたのですが、すごく暑かったので、夕方から出ることにしました。なるべく1時間以内で」

女性:「涙が出てきちゃった。ここで生まれ育って90年なんです、私」

愛の家グループホーム:「特に高齢者は体の水分が少ないので、その辺は強く見ています」

熱中症に警戒して、昼間は諦め、夕方だけ楽しみました。久喜では午後7時にようやく30度を下回りました。夜になっても細心の注意が続きます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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