ウクライナ東部避難開始 バイデン大統領「プーチン氏は“侵攻決断”したと確信」

ウクライナ東部避難開始 バイデン大統領「プーチン氏は“侵攻決断”したと確信」

ウクライナ東部避難開始 バイデン大統領「プーチン氏は“侵攻決断”したと確信」

アメリカのバイデン大統領は、「プーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと確信している」として危機が迫っていることを強調しました。こうしたなか、ウクライナ東部では親ロシア派が住民をロシアへ避難させています。

サイレンが響き渡ったのは、親ロシア派が実効支配するウクライナ東部・ドネツクです。こちらには黒焦げになった車が。ロシアメディアなどは、“親ロシア派の庁舎近くで車が爆発した”と報じました。東部ではウクライナ政府軍と親ロシア派との間で、双方が相手から攻撃を受けたと非難し合う状況が続いています。

こうした事態を受けて始まったのは、住民のロシアへの避難です。
避難する住民
「いったい何が起きたのですか。家を離れなくてはいけなくなりました」

親ロシア派はウクライナ軍による侵攻のおそれが高まっているとしていて、タス通信によりますと、70万人を避難させる計画です。

また、西部の街・リビウでは・・・
記者
「集められたのは高校生です。目の前でけが人が出たときの対処方法を学んでいます」

戦闘が起きた場合を想定した救護活動の訓練。高校生たちは、けが人が出たときの対処の手順や心臓マッサージ、止血の方法などを学びました。
訓練に参加した高校生(16)
「東部でのことは西部でも起きる可能性があるので、備えねばなりません」

現地で緊張が続くなか、アメリカのバイデン大統領が臨時会見を開き語ったのは・・・
アメリカ バイデン大統領
「現時点では、彼が決断したと確信している。(Q.プーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと確信していると言いましたか?)そうです」

さらに、「侵攻は近日中にありうる」「首都キエフも標的としている」などと、改めて危機が迫っていることを強調しました。

一方で、緊張の緩和に向けて、引き続きロシア側に働きかける姿勢を表明。米ロ外相会談を24日に設定したと述べ、「それまでに軍事行動があれば外交の道を完全に閉ざしたことを意味する」とロシア側に自制を求めました。

ただ、その会談に出席するブリンケン国務長官は強い懸念を示しています。
アメリカ ブリンケン国務長官
「ロシアが乗り出しているのは、外交や対話の道でないことを深く懸念している。我々は、偽の挑発を工作するシナリオの一部が、すでに行われているのを目の当たりにしている」

ロシアは軍の一部を撤収していると主張していますが、OSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構のアメリカ大使は、ウクライナとの国境付近の部隊が現時点で最大19万人に達しているとの見方を示すなど、疑念が強く残っています。

事態の打開に向けては、マクロン大統領が19日にウクライナのゼレンスキー大統領と、20日にプーチン大統領とそれぞれ電話会談する予定で、外交努力が続いてます。
(19日17:33)

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