町が掘削会社に抗議文提出…北海道・蒸気から基準の1590倍“ヒ素”(2023年7月7日)
北海道蘭越町で水蒸気が噴出している問題です。現場で採取した水から、飲料水の基準の1590倍に相当する高濃度のヒ素が検出されました。
地熱発電の掘削現場で大量の蒸気が噴き出し始めて、もう9日目。60メートルの高さがある櫓(やぐら)を優に超える勢いです。
これまで、現場を訪れた直後に硫化水素中毒と診断された住民もいます。
住民:「すぐ頭が痛くなって、吐き気も伴った」
農家の一部は、取水制限を強いられています。そこに、今度はヒ素を含んだ水です。そのほとんどは、掘削現場から、大湯沼の方へと放出されていました。大湯沼は、温泉の湧き出る沼として知られる観光地です。沼の水は、飲料水や農業用水に使われていないとはいえ、町長は7日、三井石油開発に抗議文を手渡しました。
北海道蘭越町・金秀行町長:「放水について協議もされず、一方的に流していることは非常に問題だと感じた」」
その後、町役場の職員が農家を訪ねました。
米農家・林賢治さん:「多分、あした30度越えになるので、水は全部なくなると思う。コメがだめになるんだったら、思い切って入れようかなと。どうせだめだったら、黙って枯れるのを見るよりは。ちょっと不安ですね、いつになったら収束するのか」
観光業への影響はどうなのでしょうか。
ニセコ五色温泉旅館・佐藤雄大支配人:「うちの旅館の町水道の水に影響が出ないかが一番心配。いち早く改善できるような措置をとっていただきたい」
ただ、そもそもこの噴出が、いつ収まるのかもわかっていません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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