“巨大な蒸気の柱”川も白濁のまま… 「農業に使わないで」 水質を調査(2023年7月3日)
“巨大な蒸気の柱”が噴き出してから3日で4日目です。川の色は真っ白く変色したままで、街には懸念が広がる一方、観光客が訪れるなど思わぬ影響も出始めました。
■“巨大な蒸気の柱” 観光客の姿も
発生から丸4日、収まる気配はありません。北海道蘭越町の山林から突然、蒸気が噴き出したのは先月29日。蘭越町や隣接するニセコ町では地熱発電の掘削調査が行われていて、その作業中に噴出したといいます。
現地には観光客の姿も。
札幌から来た観光客:「きょうはニセコ方面を皆でドライブしながら回っていた。“爆発”しているのは知っていたが、ここまで見えるとは思わなかった。水蒸気爆発している感じに見える」
地元の人によると、この週末も“蒸気”を目当てに町を訪れる人がいたそうです。
■川は白濁のまま “噴出”収まらず
一方で深刻な影響も出ています。現場からおよそ500メートル。本来であれば透き通った水が流れる川が噴出物が混ざったのか蒸気が噴き出してから白く濁ったといいます。
■「農業に使わないで」水質を調査
困っているのは地元の農家です。
ファミリー農園日比野・日比野準代表:「いつもは下が見えるぐらいの透明度。ハウス栽培をやっているが一切、水の供給ができなくなった」
掘削調査をしていた三井石油開発によると、噴出物は「地下由来の鉱物」で、周辺の空気中に有毒なガスは含まれていないといいます。
一方、水質や土壌に与える影響については「調査中」としていて、蘭越町は周辺の農家に水を使わないよう呼び掛けています。
日比野さんの農園では今、まさに旬を迎えたメロンなどを栽培しています。
ファミリー農園日比野・日比野準代表:「この青いチューブから水がピューっと20センチ間隔で出るようになっていって、(本来)ビニールをつたって全体的に水がいく」「(Q.全部で何玉?)4000玉くらい。(今月)25日くらいに収穫予定のメロン。正直、今はまだ水がほしい時期」
今のところ、消防のポンプ車による給水でしのいでいるといいますが、日比野さんは早急な対応を求めています。
いつ収まるのでしょうか。現在、現場となった掘削調査の作業エリアは立ち入り禁止になっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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