昭和基地、過去の「埋め立てごみ」すべて日本に 全量撤去までは15年【南極観測隊】 #shorts
テレビ朝日は「未来をここから」プロジェクトの一環で、気候変動問題などSDGs企画をお伝えします。
2月1日のテーマは「つくる責任つかう責任」です。
南極の昭和基地では、30年ほど前までごみは現地で埋められていました。そうした過去のごみを日本に持ち帰る計画が進んでいます。
昭和基地で出たごみはおよそ30種類に分別したうえで、燃やせるものについては、建物内の焼却炉で処理しています。
第63次観測隊、環境保全担当・金重真実隊員:「60次隊で新しくして倍以上の能力になり、だいぶ燃焼能力がアップした」
灰も含め、すべてのごみは観測船「しらせ」に載せられ、日本に持ち帰ります。その量は、毎年200トン前後になります。
しかし、かつてはごみが放置されていた時代もありました。
基地周辺の海沿いでは、金属を燃やしたような跡や捨てられた瓶などが見つかりました。実は、1997年に環境保護に関する法律が制定されるまで、使われなくなった機材や車両などは、そのまま廃棄したり、地中に埋めたりしていたのです。
第64次観測隊・樋口和生越冬隊長:「ここから海側が埋め立て地です。旗が立っている所が端ぐらい」
埋め立て地は深さおよそ4メートル、体積にして5496立方メートルにもなります。この膨大なごみを、すべて日本に持ち帰る計画が進んでいます。
第64次観測隊・樋口和生越冬隊長:「全量撤去するとなるとかなりの作業量になります。有害物質が出てきたら対応しなければいけない」
国立極地研究所によりますと、凍土などもあるため、ごみの全量撤去には15年前後かかる見通しだということです。
すべてを撤去するまでまだ長い時間がかかります。今回の第64次観測隊では、埋め立て地からごみが海に流れ込まないように、重機を利用して法面を整えるよう作業するということです。/a>
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