西日本で線状降水帯が発生緊急安全確保も車が流され九死に一生で恐怖(2023年7月1日)

西日本で線状降水帯が発生緊急安全確保も車が流され九死に一生で恐怖(2023年7月1日)

西日本で線状降水帯が発生 緊急安全確保も 車が流され九死に一生で恐怖(2023年7月1日)

 1日は西日本で線状降水帯が発生し、各地で記録的な大雨になりました。午後になっても九州南部では局地的に大雨が降り続いていて、警戒が必要です。

■昼間でも薄暗く…視界かすむ大雨

 朝から雷雨となった宮崎市。宮崎県えびの市では24時間雨量が今年最大となる317.5ミリを観測しました。

 1日も記録的な大雨となった西日本。活発な梅雨前線の影響で、3日前からの総雨量が平年の1カ月分を超えているところもあります。

 鹿児島の種子島では、道路をたたき付けるような雨が…。車のワイパーが追い付かないほど視界が悪く、前方の車両がかすんで見えます。

■線状降水帯が発生 緊急安全確保も

 大分県由布市では、未明に土砂崩れが発生。住宅1軒が巻き込まれ、住人の70歳男性と連絡が取れていません。警察や消防、自衛隊などが捜索にあたっています。24時間雨量は7月史上最大の385ミリを記録。川沿いにある家には80代と60代の夫婦が住んでいて一時、孤立状態でしたが、ヘリコプターで救助されました。

 山口市を流れる仁保川。普段は穏やかな川も24時間雨量が289ミリと、51年ぶりの大雨で一気に増水。山口県下関市豊田では猛烈な雨が降り、1時間雨量が107ミリを記録し、観測史上最大に。

 山口県では「記録的短時間大雨情報」が相次いで出されました。この雨をもたらしたのが午前1時ごろに発生した線状降水帯です。この影響で、周辺では甚大な被害が…。

 山陽小野田市では川が増水し、堤防を越えて氾濫したため生活道路は冠水。午前1時、市内の一部に警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されました。

 住民:「『避難してくれ』と。できない人は垂直避難。『2階とかに避難して下さい』と」

 去年も浸水被害に遭ったという住宅の住人は避難して無事でしたが…。

 去年も浸水被害に遭った住人:「電気系統に水が入って漏電しちゃってるみたい」

 前回の教訓から事前に対策を取っていたにもかからず、停電を免れませんでした。

 去年も浸水被害に遭った住人:「玄関を開けたら水がバーッと出てくる状態で前回、つかった時に電気系は上げてもらったが、それでもつかったところがあって今、電気がきていない」

■車が流され…九死に一生で恐怖

 宇部市の住宅地の道路はトラックのタイヤが見えなくなるほど冠水し、まるで川を進んでいるかのようです。12時間雨量は観測史上最大の179ミリ。命の危険にさらされた人も…。

 車が流された人:「ドアを開ける時に開けづらかった。(水が)ここまで来ていた」「(Q.車内にも水が?)入っていた。車検証も濡れていたから。どんどん水かさが増えてきて『流される。危ない』と思ったから、(車を)出た時にはこの辺まであった。もうびしょ濡れだった」

 宇部市では、今も「避難指示」が出されている地域があります。

 山口市では水没した車の中から63歳の男性が意識のない状態で救出されましたが、死亡が確認されました。

■増水で鉄橋崩落 交通機関にも影響

 交通機関にも被害は及んでいます。先月30日から降り続いた雨で厚狭川が増水し、JR美祢線の線路と橋が崩落。人的被害はなかったものの、始発から終日、運転が取り止めに。2010年にも大雨で線路が崩落しています。

 近隣住民:「前回の災害でもすごい被害があったのに、またこんな被害があって、本当にこれから先どうなるのか不安」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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