ウクライナのレストラン空爆子どもら10人死亡ワグネルの乱後も続く攻撃(2023年6月28日)

ウクライナのレストラン空爆子どもら10人死亡ワグネルの乱後も続く攻撃(2023年6月28日)

ウクライナのレストラン空爆 子どもら10人死亡“ワグネルの乱”後も続く攻撃(2023年6月28日)

ウクライナ東部ドネツク州・クラマトルシクの繁華街で27日、ロシア軍のミサイル攻撃がありました。ちょうど夕方、レストランに人々が集まる時間帯でした。

ロシア軍のミサイル2発が直撃し、17歳と14歳の子どもを含む10人が死亡しました。61人がけがをしています。現地メディアによりますと、いまだ生き埋めになっている人がいる可能性もあるということです。
住民:「見渡す限り破壊されている。恐怖しかないです。今、21世紀なのに信じられない」

ロシア軍による攻撃は、“ワグネルの乱”を受けても収まることはありません。

一方、イギリス国防省は27日、ウクライナ軍がドネツク州で前進し、2014年以降、親ロシア派勢力に実効支配されていた地域を、初めて奪還した可能性が高いという分析を明らかにしました。ドネツク市近郊のクラスノホリフカ村から東方面に進んだといいます。直近のドンバス全域でのウクライナ軍の攻撃が、この地域で活動する部隊を疲弊させた可能性が高いと分析しています。

ウクライナの反転攻勢が始まっているとされるなか、懸念は、ロシアによるベラルーシへの核兵器配備です。

プーチン大統領が今年に入ってから表明していたベラルーシへの戦術核配備の計画。今月半ばには、最初の戦術核兵器が運ばれたと明らかにしていましたが、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、その行方について、こう述べました。
ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:「すでに核兵器の多くがベラルーシに持ち込まれている。追跡されなかったのは驚くべきことだ」

これで、事実上の核保有国になった形で、ルカシェンコ大統領は「ベラルーシが攻撃を受けたときに使う」としています。

国防相との面会では、こんな一幕もありました。
ベラルーシ・フレニン国防相:「 大統領、現状報告の前に…」
ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:「短めに頼む」
ベラルーシ・フレニン国防相:「一つよろしいですか」
ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:「爆弾を持ってきたのか」
ベラルーシ・フレニン国防相:「その通りです。ソ連で最初の核爆弾の模型です」
ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:「我々が象徴主義的だとか、核兵器をとても喜んでいるとか敵の連中は思わないでほしい。象徴にすぎないから」

ベラルーシは、“反乱”を起こしたワグネルに活動拠点を提供するともしていて、周辺国は、警戒感を強めています。
リトアニア・ナウセーダ大統領:「ワグネルがベラルーシに凶悪な殺人集団を送り込めば、近隣諸国のさらなる不安定化を招きかねません。抑止力と前方防衛を最優先すべき状況です」
NATO・ストルテンベルグ事務局長:「事態の推移を注意深く監視し、NATO東方地域の共同防衛のため、すでに態勢を強化しています。今後、より即応性の高い部隊による共同防衛の強化と抑止力を同盟全体で高めるつもりです。モスクワとミンスクに“状況を見誤る”余地は与えません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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