「元交際相手の結婚を知って…」京王線刺傷事件“ジョーカー男”初公判 「殺害予定10人以上」スマホに残された“殺害計画”?【news23】|TBS NEWS DIG
おととし、京王線の車内で映画の悪役・ジョーカーに扮した男が、乗客を切りつけるなどした事件。殺人未遂の罪などに問われている男の初公判が開かれました。そこで明らかになったのがスマートフォンに残されたメモ。「決行日はハロウィーン当日」や「殺害予定10人以上」など、“殺害計画”ともとれる内容でした。
■乗客を恐怖に陥れた凶行 京王線死傷事件
「危ない!危ない!」
「押さないで!押さない!」
「早く早く早く!」
「燃えてる燃えてる」
恐怖に怯え、その場から逃れようとする乗客たち。
おととし10月、東京都調布市を走行していた京王線の車内で起こった無差別刺傷事件。その日は、衆院選の投開票日でハロウィーンの夜でした。
映画の悪役「ジョーカー」に扮し、犯行後にたばこを吸っていた無職の服部恭太被告(26)。犯行直前には、渋谷を訪れていた姿が防犯カメラなどに記録されていました。
服部被告は、乗客の男性(当時72)をナイフで刺し大けがをさせたほか、車両にライターオイルをまいて火をつけ、乗客12人を殺害しようとした罪などに問われています。
■初公判では殺人未遂の成立について争う姿勢
6月27日の初公判に、丸刈りに黒いスーツ姿で現れた服部被告は小さな声でこう述べました。
服部恭太被告
「男性をナイフで傷つけたこと、ナイフを持っていたこと、火をつけたことは認めます」
男性を刺したことや車両に火を放ったことは認めたものの、乗客12人に対しては…
服部被告
「男性以外が殺人未遂の対象になるかは分かりません」
弁護側も殺人未遂の成立については、争う姿勢を示しました。
一方、検察側は…
「死刑になるために、無差別大量殺人を計画した」
検察側はスマートフォンに残っていた「殺害計画」ともとれるメモの内容を明かしました。事件のおよそ3か月前のことです。
服部被告の“スマホメモ”
「決行日はハロウィーン当日、殺害予定10人以上、必要物ライター、オイル、適当に複数人襲撃」
「逮捕され死刑になるのが目的だが、すぐ捕まらず逃亡。2時間はかかる」
■婚約者との別れが・・・ “ジョーカー”はなぜ犯行に及んだのか
法廷では、事件の背景が明らかになりました。
体が弱い祖母のため、高校卒業後に介護施設に就職した服部被告。その後、アルバイトで職を転々とし、2018年4月、コールセンターでの仕事を始めます。
ところが、その2年後(2020年)、事件の動機につながる出来事が起こったといいます。
弁護人
「被告は中学3年の頃から付き合っていた交際相手と婚約をして同棲していたが、誕生日に別れを告げられた」
「その後、女性が別の男性と結婚したことを知った。仕事のトラブルもあり、『死にたい』と考えるようになった」
おととし、福岡県の実家を出て、各地のホテルなどに滞在する中で接したのが、別の“無差別刺傷事件”でした。
検察側
「(事件と)同じ年の8月に小田急線の車内で起きた“無差別刺傷事件”を見て、服部被告は走行中の車内で殺害し、オイルを撒いて焼き殺そうと考えた」
裁判では今後、放火した時に殺意があったかなどが争われます。
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