京王線刺傷事件ジョーカーふんした被告は初公判で起訴内容を一部否認電車内の刃物騒動に遭遇したらどう対応すべきかNスタ解説TBSNEWSDIG

京王線刺傷事件ジョーカーふんした被告は初公判で起訴内容を一部否認電車内の刃物騒動に遭遇したらどう対応すべきかNスタ解説TBSNEWSDIG

京王線刺傷事件「ジョーカー」ふんした被告は初公判で起訴内容を一部否認 電車内の“刃物騒動”に遭遇したらどう対応すべきか【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

ハロウィーンの夜に京王線車内で「ジョーカー」にふんした男に乗客が切りつけられ車内が放火された事件の初公判で、男は起訴内容の一部を否認しました。
一方、山手線で起きた“刃物騒動”では、車内やホームが一時パニック状態になりました。密集した空間でどのような対応が取れるのでしょうか。解説です。

■被告「殺人未遂の対象になるかは分かりません」

南波雅俊キャスター:
事件が起きたのは、2021年10月31日、ハロウィーンの夜です。
殺人未遂の罪などで起訴された服部恭太被告(26)は、京王線の車内で乗客の男性をナイフで刺し大けがをさせました。その後、車両を移動して、オイルをまいて火をつけ、乗客12人を殺害しようとした罪などに問われています。
2023年6月26日に初公判が行われ、男性を刺したことは認めました。その一方で、乗客12人に対して、服部被告は「殺人未遂の対象になるかは分かりません」と話しています。弁護側は殺人未遂の成立を争う姿勢を示しているということです。

■行為そのものは認める

ホラン千秋キャスター:
事件の内容やジョーカーにふんしているなどの背景から、かなり強烈に印象に残っているという方が多いですよね。

慶応大学特任准教授 若新雄純さん:
犯行そのものは認めているので、重たい罰が科されるとは思います。通常、そういうことをすると「罰を科されるからやめておこう」と抑止力が働くわけじゃないですか。でも“死刑覚悟”というか、自分は自分の人生に価値を見出せないというか、自分はどうなってしまっても構わないっていうような、そういう人がやけくそで及ぶ犯行というのは社会の制度で止めようがない。
つまり、どんな人も自分の人生を大事にしたいというか、捕まって死刑になるようなことは避けたいと思えるような人生を生きていないと、こういう犯行を思いとどまらせることはできないわけじゃないですか。今後そういう人が増えると社会として非常に恐ろしいというか、悲しい状況ですよね。

■「刃物を持った人がいる」JR山手線車内で悲鳴「これは逃げなきゃ」

南波キャスター:
その一方で、2023年6月25日にはJR新宿駅の車内でこんなことが起きました。

●JR山手線車内でのパニック状態の映像
乗客「子ども!子ども!子どもいるぞ!」
乗客「窓から」
乗客「大丈夫ですか?」
乗客「(ドアが)開いた!開いた!開いた!」
乗客「キャー!」

6月25日午後4時ごろ、JR新宿駅、山手線の外回りで「電車内で、刃物を持った人がいる」という通報が相次ぎました。
車内やホームは一時パニック状態になりました。

東京消防庁などによると
・2人が転倒するなどして、病院へ搬送。
・1人が気分が悪くなったと訴え

電車に乗っていた人は
「すごい勢いで隣の車両にいた人が押し寄せてきた。数分間はみんなパニックに陥っていた」
「ぎゃー、逃げろー、という感じで、何かが起きたんだって思って、『これは逃げなきゃ』と思った」

なぜパニック状態になったのかについて、集団心理に詳しい立正大学 心理学部 西田公昭教授は
「(京王線刺傷事件のように)電車の中での物騒な事件などから、▼何があるか分からない。▼“ナイフが見えている状態=何かしようとしている”と解釈をしてしまう可能性がある」
と話しています。

包丁を持っていたのはどういう人だったのか。
料理人の外国籍とみられる男性(50代)です。
捜査関係者によると、男性の横に、包丁が2本、ピンクの布巾のようなものに包まれ、刃の先が外から見える状態だったということです。
警視庁の聞き取りに対しては、男性は「勤め先の飲食店をきょう辞めるので、包丁を持ち帰った」と話しています。

■“正当な理由”があれば罪にはならない 他にも同様の騒動が…

ではこの状況が罪に問われるのかどうか、銃刀法に詳しい上原幹男弁護士は、
「正当な理由があり、罪にはならない」
→つまり飲食店を辞めて、その包丁を持ち帰るという正当な理由があるので、罪にはならないということです。

そもそも銃刀法は
・刃渡り6cm超の刃物の携帯は原則禁止
・正当な理由による場合を除く
と定められています。

その一方で、鉄道車内の刃物について、国交省のガイドラインには「刃渡り6cm超の刃物に関して、直ちに取り出して、使えない状態にすること」とあります。

例えば、
▼刃先をケースなどに収納する
▼刃物全体を新聞紙などで包装して、丈夫な袋などにしまう
上記のような対応が求められるということです。

6月19日、福岡市地下鉄で、「刃物を持った人が乗車した」という通報がありました。
この影響で、空港線・箱崎線で、一時運転見合わせになりました。
刃物を持っていたのは、料理人の男性でした。かばんから包丁の柄が見えていたということです。

■いざというときの“電車やバスの避難訓練”

日比麻音子キャスター:
6月25日の騒動に関しては、事件性は今のところは無いと見ているということです。
やはりこのようなパニックが起きてしまうと、事件のイメージや恐怖というのを多くの方々が持っているから…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230626-6093612)

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