京王線刺傷ジョーカー初公判殺害予定人数5人スマホにメモ(2023年6月26日)

京王線刺傷ジョーカー初公判殺害予定人数5人スマホにメモ(2023年6月26日)

京王線刺傷“ジョーカー”初公判 「殺害予定人数5人」スマホにメモ(2023年6月26日)

 おととしのハロウィーンに京王線で乗客13人を殺害しようした罪などに問われている26歳の男。26日の初公判で、男のスマートフォンから「殺害予定人数は5人」と書かれたメモが見つかったことが分かりました。

■「分かりません」起訴内容一部否認

 2021年10月31日の夜。その日は衆議院選挙の投開票日で、ハロウィーンの当日でした。

 走行中の京王線特急内で火を付けて乗客の男性をナイフで刺すなどした服部恭太被告はアメリカの人気コミック「バットマン」の悪役「ジョーカー」に仮装。

 逮捕後、調べに対して「仕事や友人関係がうまくいかず、死にたかった。大量殺人をして死刑になりたかった」などと供述していました。

 今月26日に行われた裁判員裁判の初公判で、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた服部被告は丸刈りでノーマスク、青色のネクタイをし、黒いスーツ姿。眼鏡は犯行時と同じような「縁なし」のものでした。

 服部恭太被告:「男性をナイフによって傷付けたことや、ナイフを携帯していたこと、電車に火を付けたことは認めます。他の12名の方々については殺人未遂の対象となるかは分かりません」

 男性を刺した殺人未遂は認めたものの、車内での放火による12人の殺人未遂については弁護側も「殺意の有無」などを巡り、争う姿勢を示しました。

 検察側冒頭陳述から:「被告人は座席に座っていた被害者男性を見つけ、スプレーを噴射し、胸部をナイフで刺した。さらに被告人は逃げる他の乗客を追い掛け、連結部分で焼き殺す計画に変更。12人に向けて点火し投げて引火させ、オイルに燃え移らせる」

■「殺害予定人数5人」スマホにメモ

 事件を起こした動機について、弁護側は…。

 弁護側冒頭陳述から:「中学時代から9年間交際した女性が、別れて半年ほどで別の男性と結婚することを知り、生きている意味がないのではないかと考えた。そして死刑になろうと考え、事件を起こすことを決意」

 同じ2021年には、事件の約2カ月前、小田急線で複数の乗客が無差別に切り付けられるなどし、その報道を見て被告が京王線での計画を立てたと検察側は指摘しています。

 また、被告のスマートフォンからは「殺害予定人数5人」などと記されたメモも見つかりました。

 鉄道の防犯対策が見直される契機の一つとなるなど、社会に大きな影響を与えた事件。

 来月31日に判決が言い渡される見通しです。
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