緊張高まるウクライナ情勢 「侵攻のおそれ非常に高い」 米バイデン大統領はロシアへの警戒示す
緊迫するウクライナ情勢です。アメリカのバイデン大統領はロシア軍の侵攻について「数日以内に起こると思う」と発言しました。また、ウクライナ側が親ロシア派から攻撃されたと主張するなど現地の緊張は高まっています。
アメリカ・バイデン大統領
(Q.ロシア軍の侵攻のおそれは?)
「非常に高い。私の感覚では今後、数日以内に起こると思う」
バイデン大統領は17日、ロシアが敵になりすまして攻撃を行う可能性を指摘。NATO=北大西洋条約機構の会合に出席したオースティン国防長官もロシア軍が輸血用の血液の在庫を増やしていることを理由に部隊の撤収の動きについて不信感を示しました。
こうした中、ウクライナ情勢をめぐり開かれた国連安保理の会合でブリンケン国務長官は・・・
アメリカ・ブリンケン国務長官
「ロシアによる侵攻の対象には280万人が暮らす首都キエフも含まれていると確信している」
ロシア側は、これに「根拠のない言いがかり」だと反発。ウクライナ侵攻の意図はないと重ねて主張しています。
一方、ニューヨーク株式市場は、17日のダウ平均株価の終値が前の日と比べて622ドルを超える今年最大の下げ幅となっています。
現地の動きです。ロイター通信によりますとウクライナ軍は17日、親ロシア派がルガンスク州の村に砲弾を発射したと発表しました。こちらがウクライナ側が公開した砲撃を受けた幼稚園とされる映像です。
子どもにケガはありませんでしたが、教員2人が脳しんとうを起こしたとしています。これに先立ち、親ロシア派もウクライナ軍からの攻撃があったと主張していて両者の緊張が高まっています。
記者
「雨が降りしきる中、軍事演習が行われています。砲撃が次々と放たれています」
ウクライナ国境からおよそ200キロのベラルーシ中部ではロシアとの合同軍事演習が行われています。ロシア軍撤収のタイミングについて視察に訪れたルカシェンコ大統領はJNNの取材にこう答えました。
ベラルーシ・ルカシェンコ大統領
「ロシア軍をここに留めておく必要があれば、必要である限り我々は留めておく」
現地メディアによりますとルカシェンコ氏は“敵がばかげた措置をとるならば、核兵器も配備される可能性がある”とも主張。軍の扱いについて18日のプーチン大統領との会談で決めるとしています。
(18日12:01)
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