表参道に“激安都営タワマン” 42平米で6万円「相場32万円」 都内有数一等地になぜ?【もっと知りたい!】(2023年6月22日)
東京・表参道の駅から徒歩5分の一等地に、都営住宅のタワーマンションがあります。家賃は6万2000円で、募集を掛けたところ、応募が殺到しました。
■周辺の“5分の1以下”価格で借りられる理由
文京区在住2LDK 20代:「めちゃくちゃ安いですよね。今、家賃が25万円なんで。4分の1くらいになるって考えると」
江東区在住4人家族 30代:「(Q.今の間取りは?)3LDKです。家賃が20万円いかないくらい。表参道なら引っ越したい」
東京メトロ「表参道駅」から徒歩5分ほど、抜群の立地にある20階建てのタワーマンション。実は、これは都営住宅なのです。
2019年12月に完成したばかりで、2DK(42平方メートル)の部屋の家賃は、6万2000円(※月額最大)です。
周辺の賃貸物件の相場について、専門家は次のように話します。
不動産ジャーナリスト・榊淳司氏:「不動産の資産価値として、一番評価が高い。日本で表参道は。(1平方メートルあたり)7000円~8000円が相場観。40平方メートルで8000円だとすると、32万円ですよね」
周辺の5分の1以下の価格で借りられる、この物件。その理由について、小池百合子都知事は次のように話していました。
小池都知事:「結婚を希望しながら、住居費などに不安を抱える方々が、安心して新たな生活に踏み出すために優先的に提供する」
東京都が今年4月から少子化対策・子育て支援の一環として始めた新たな制度。結婚予定のカップルや子育て世代は、都営住宅などへの入居が優遇されます。
先ほどの表参道にあるタワーマンション、通常の募集時ならば最高775倍の競争率となりますが、今回は申し込みに「婚姻届の提出」「40歳未満のカップル」「世帯年収およそ350万円未満」という条件が設けられたことで、4月の倍率は16倍でした。
■ベランダから新宿を一望 設備も十分
では、どのような部屋なのでしょうか?結婚予定者向けと同じ間取りの2DKの部屋です。
今回、案内してもらった17階の部屋のベランダからは、新宿が一望できます。
気になる水回りは、風呂とトイレはもちろん別々。生活に必要な設備は十分備えられていました。
タワーマンションの近くにある3つスーパーは、すべてがいわゆる“高級スーパー”。普段使いには、少々お高めです。
収入が多いとは言えない住人の助けとなっているのが、週に数回やってくる、都と連携したスーパーの移動販売です。
■都営団地をタワマンに…“民間貸し”賃料収入も
それにしても、都内有数の一等地・表参道に、なぜ都営住宅があるのでしょうか?
高度経済成長期が始まったころの1957年から、今ほど一等地ではなかったこの地に、25棟からなる大きな都営団地が建設されました。
それから60年以上が経過し、老朽化などにより建て替えられることに。
その際、敷地内に造る新たな建物を多くの人が住めるタワーマンションにすることで、以前から住んでいた人たちの住居を確保。残った4分の3ほどの敷地は民間に貸し出すことで、都は賃料収入を得ているのです。
東京都住宅政策本部・谷迫清課長:「こういう物件にも申し込みしていただきたいところだが、東京都には数多くの都営住宅がございます。ご自身の生活スタイルに応じた都営住宅をご選択いただければと思っている」
(「グッド!モーニング」2023年6月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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