潜水艇からのSOS再び音非常にリスキー映像に狭さ(2023年6月22日)

潜水艇からのSOS再び音非常にリスキー映像に狭さ(2023年6月22日)

潜水艇からのSOS?再び“音”「非常にリスキー」映像に“狭さ”(2023年6月22日)

 タイタニック号を見に行き、消息を絶った潜水艇からのSOSなのでしょうか。海中から再び何かを打ち付ける音が探知されました。酸素切れの懸念が高まる一方で、そのリミットを伸ばせる可能性も指摘されています。

■潜水艇からのSOS?再び「音」

 5人が乗った潜水艇が沈没した豪華客船「タイタニック号」を見に海に潜ったのが18日朝。消息を絶って丸4日が経とうとしています。

 米沿岸警備隊・フレデリック大佐:「救助を行う時は希望を持ち続けなくてはなりません。まさに捜索をしている最中です。いつ終えるかの話はしたくありません」

 アメリカCNNは20日の捜索中、水中で何かをたたくような音が30分ごとに聞こえたとするアメリカ政府の内部メモの内容を報じました。その音を確認したのはカナダ空軍の哨戒機だといいます。

 米沿岸警備隊・フレデリック大佐:「きのう、カナダの哨戒機が捜索海域で正体不明のノイズを観測しました。ノイズの発生源を特定するため、無人潜水機による捜索範囲を変更しました」

 さらに…。

 米沿岸警備隊・フレデリック大佐:「ノイズを観測したのはカナダの哨戒機です。けさ、そして、きのうです」

 水中の音は20日だけでなく21日にも聞こえたといいます。潜水艇に乗っている人々の生存を示すものなのでしょうか。

 ウッズホール海洋研究所・ハートフィールド氏:「海というのは非常に複雑な場所です。ノイズが人によるものなのか、自然のものなのか識別するのはとても大変です」

 行方不明になっているオーシャン・ゲート社の潜水艇「タイタン」は以前から安全性が懸念されていました。

 海洋技術協会有人潜水艇委員会、ウィル・コーネン委員長:「4000メートル以下まで潜れる潜水艇は世界で10台しかなく、すべてが認証されています。このタイタンを除いてはです。認証されていないので設計、製造、テストにおいて監視を受けていませんでした」

■「非常にリスキー」映像に“狭さ”

 おととし「タイタン」に乗った人:「『タイタン』との初対面だ。このタイプで唯一、5人が乗れる潜水艇だ」

 おととし、潜水艇「タイタン」に乗った男性が撮影した映像。乗る前に「命の危険」などを説明する何枚もの書類に署名したといいます。

 おととし「タイタン」に乗った人:「参加した皆が非常にリスキーなものだと理解しました。遊園地に行くのとは違うんだって」

 男性が撮影した映像からも内部が非常に狭く、立ち上がることもできないことが分かります。そして現地報道によると、出入口は外からしか開閉できないといいます。オーシャン・ゲート社のCEO(最高経営責任者)をはじめ、5人は4日間、ここに閉じ込められていることになります。

■カギは潜水艇内での「冷静さ」

 積み込まれている酸素は最大96時間分。鍵は酸素の消費量を抑えるために冷静でいられるかどうかです。5人のなかには様々な探検を経験している人物が2人います。

 1人はフランス海軍出身で何度もタイタニック号の調査を率いているポール=アンリ・ナージョレさん(77)。1999年には、テレビ朝日の取材班とともに海底に沈む戦艦大和の撮影を成功させました。

 元フランス海軍の潜水士、ポール=アンリ・ナージョレ氏:「目的は違いますが『大和』はタイタニックと同じく、とても有名な船です」

 もう1人は宇宙飛行をはじめ、数多くの探検を経験しているヘイミッシュ・ハーディングさん(58)です。

 ハーディング氏の友人:「希望はあると思います。探検家は決して諦めません。酸素を節約しながら、冷静にできることをすべてしていると思います」「他の皆が冷静でいるための良い模範になっていると思います。きっと皆をまとめているはずです。これまでの探検でも困難を経験していますから」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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