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180年続くようかん店が閉店へ 注文殺到で予約ストップ 跡継ぎなく「いつかは…」(2023年6月22日)
江戸時代から180年余り続く秋田の老舗ようかん店が、今月で閉店します。閉店を知った客から注文が殺到し、最後までようかん作りに追われています。
■閉店の理由は…後継者がいない
小豆と砂糖と寒天をじっくり煮詰め、熟練した技術で作り出される、ようかん。秋田県能代市で180年余り作り続けてきた熊谷長栄堂の逸品です。
江戸時代に日本海交易を担った北前船が立ち寄った際、乗船していた京都の菓子職人から製法を教わったと伝わります。
地元のみならず全国から買い求める客もいるようかんですが、今月いっぱいで長い歴史に幕を下ろすことを決めました。
利用客:「これ最後になると思ったら、もう何としても確保せねばと思って。やっぱり寂しいです」
9年前に7代目の店主が亡くなった後、店を受け継いだのが、鈴木保さんと博さんの2人の兄弟。力を合わせて伝統の味を守ってきました。しかし、製法を受け継いできた保さんも去年冬に亡くなりました。
保さんの下で働いていた庄内重樹さんが工場長を務めてきましたが、後継者がいないことなどを理由に閉店を決めました。
段ボールに入った寒天を使い切れば、ようかん作りを終えるということです。
庄内工場長:「いつかは、こうなるんじゃないかと。跡を継ぐ人がなかなかいなくて」
鈴木博社長:「一番悲しいのは、一緒に苦しんでくれた従業員とお別れすることが本当につらい。お客さんがいっぱい来てくれるのがありがたく、胸いっぱいです」
熊谷長栄堂には、閉店を知った客から注文が殺到し、予約の受け付つをストップせざるを得ない状態に。店を閉めるその日まで、ようかん作りを続けます。
(「グッド!モーニング」2023年6月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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