“日本のアマルフィ”港町の廃旅館 強制撤去を開始 税金7000万円投入 40年以上放置(2023年6月20日)
“日本のアマルフィ”とも呼ばれる和歌山市の港町で、40年以上放置されてきた元旅館の強制撤去が始まりました。撤去費用7000万円は税金で賄われます。
■空き家 2018年時点で全国に849万戸 30年前の倍以上
イタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」に景観が似ていることから“日本のアマルフィ”と話題の港町、和歌山市の雑賀崎。
その港町の住民を悩ませてきたのが、1975年ごろに閉館し、40年以上にわたって放置されてきた旅館「太公望」です。
旅館を経営していた会社は倒産。所有者が死亡し、相続人が相続を放棄したため、他に持ち主がいるか確認できなくなっていました。
こうした空き家は、2018年の時点で全国に849万戸存在していて、30年前の倍以上に増えています。
地元住民は倒壊の恐れがあるとして対策を求めていましたが、市は19日、解体・撤去を代行する「略式代執行」を実施しました。
住民:「風が吹いたら、いっぱい物が落ちてくるので、早く解体してほしかった」「うれしいです。ホッとしてます」
ただし、撤去費用はすべて税金です。その金額は…。
和歌山市の担当者:「撤去費用約7000万円。費用なんですけれども、約4割が国の補助金、約2割が県の補助金、残りの4割を市の負担というような割合」
撤去作業は、来年3月まで続く予定です。
(「グッド!モーニング」2023年6月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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