梅雨の晴れ間に“猛暑日”相次ぐ「熱中症」搬送 危険な暑さに“車の修理”依頼も急増(2023年6月18日)
関東では18日、季節外れの猛暑日を記録し、熱中症とみられる搬送が相次ぎました。
■「季節外れの猛暑日」“熱中症”搬送相次ぐ
(佐々木一真アナウンサー)「午後2時の群馬県伊勢崎駅前です。もわっとした熱気に包まれていて、体力がどんどんと奪われていくような暑さです。駅前に設置された気温計は35℃を示しています」
「まれにみる感じの暑さ。かなりまいりますね」
18日、群馬県内の各地では35℃以上の猛暑日となりました。全国的に猛暑日を記録するのは1カ月ぶりのことです。東京都心も30℃を超え、3日連続の真夏日となりました。「梅雨の晴れ間の暑さ」ということもあり、湿度も高くなっています。
東京消防庁によりますと、午後3時までに都内で16人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。
千葉県では、18日行われたマラソン大会で、参加者9人が熱中症の疑いで救急搬送されました。そのうち、30代の男性1人は意識障害を起こし、会話ができない状況で重症だということです。
■高齢男性がスーパーで…救急車出動で緊迫
「火事ですか救急ですか?はい救急ですね」
「お客さんが倒れちゃって。熱中症ぽいんですよね」
埼玉東部消防組合消防局では通報が相次ぎました。
「年配の方、男性。70代ぐらいですかね。意識はまだありますけど、朦朧とした感じです。でも本人自力では立てない感じ」
高齢の男性がスーパーでぐったりしているところを発見され、熱中症の疑いがあると見て店員が通報したといいます。
「冷や汗かいててちょっと熱中症の疑いってことですんで、涼しいところに移動してもらって」
「いま日陰に移してちょっと椅子に座らせて」
「水分とれるようだったら水分とらせてもらっていいですか」
通報を受け直ちに救急車が出動、男性は病院に搬送され命に別状はないといいます。さらに…
Q.具合悪い方、何歳の方ですか?
「80歳ちょっとです」
Q.80代の女性、どうなさいました?
「熱中症じゃないかと思うんですけど」
Q.熱中症?
「けいれん起こしちゃってるんで」
Q.けいれんですね、意識状態はどうですか?電話切らないようにしてくださいね!
埼玉東部地区では、18日、4人が、熱中症で救急搬送され、2人が中等症、2人が軽症だということです。
(埼玉東部消防組合消防局救急隊長)「こまめに水分補給をする。クーラーを適切に使用していただくなど熱中症にならないような予防対策を取っていただければと思います」
■“猛暑の命綱”炎天下でエアコン設置
18日、最高気温34.5℃を記録し、今月一番の暑さとなった埼玉県熊谷市…暑さの為か、日中、人の姿がまばらなこの街で額に汗して働く人の姿が…
Q.これは何の準備?
(常見電化センター常見俊弘社長)「エアコンの室内機と室外機です」
本格的な夏の到来を前に6月からエアコンの設置や修理に関する問い合わせが増えるといいます。まず向かったのは熊谷市内の戸建て住宅、手元の温度計では気温はすでに39℃を越える暑さです。
(依頼者)「こんなに暑くなるんじゃね。壊れてからじゃ遅いなと思いまして早めに取り換えてもらいました」
エアコン設置作業はもちろん、熱の籠った部屋で行われます…
(小原千晶ディレクター)「室内の温度は31℃となっています。このように窓を開けて作業をしているんですけど風が無いことで、サウナのように感じられます」
サーモカメラで見てみると一面が真っ赤に…風通しも無く、湿度も高い状況での作業、暑さ対策は水分補給のみです。さらに今回、作業を難しくしているのが屋根の上に設置された室外機です…
屋根の表面温度は50℃以上を示しています。厳しい暑さの中での作業です。
3人掛かりでおよそ2時間、無事エアコンの設置が終了しました。
(常見電化センター常見俊弘社長)「(エアコンは)“命綱”といいますか。この時期エアコン無しでは暮らしていけないので。熱中症の危険なんかもあるので…」
■今年一番“35℃超の街”かき氷に殺到
18日、今年最高の気温35.3℃を観測した群馬県伊勢崎市。そんな中、賑わう場所が…
(佐々木一真アナウンサー)「引っ切り無しにお客さんが入るお店があります。みなさんのお目当てというとズバリ、ひんやりとしたかき氷です」
およそ100年間に渡り伊勢崎の地で氷店を営むこちらの店は店主のあるこだわりが…
(富田屋氷室店主武厚さん)「エアコンがある中でかき氷食べてもおいしくないんで、かき氷はやっぱり暑い中で食べるからおいしいってのがあると思って、あえてエアコンとかはつけてません」
確かに、店内にはエアコンは見当たらず、お客さんは窓全開の中、かき氷を食べています…
「暑すぎてかき氷食べないと生きていけないよね」
開店から6時間、暑さもピークに…すると…
(佐々木一真アナウンサー)「店長が今サーキュレーターを設置しました」
(富田屋氷室店主武厚さん)「きょうから、暑いので」
Q.額にも汗がにじむくらい…
「お客さんに多少は涼しい方が良いかなと。ただエアコンとは違ってこれくらいだったらおいしく食べられるかな」
店長こだわりのかき氷。しかしこの暑さに不安も…
(富田屋氷室店主武厚さん)「40℃いくと暑すぎて人も出歩かなくなる。ほどほどに暑いのが一番いいです」
突然の猛暑で意外な所にも影響が出ていました
(セイビーコールセンタースタッフ)「今回オルタネーターのご依頼いただきありがとうございます。今弊社の方で部品の確認とお日にちの調整させていただいているんですけれど…」
24時間、車の整備を受けているこちらの会社では暑さによる故障の修理依頼が急増しているといいます。現場に密着してみると…
Q.バッテリーダメになってました?
(セイビー垂水潤一整備士)「そうですね」
吹き出す汗…厳しい暑さの中、作業が進められます。不調の原因はバッテリーの劣化でした。
「バッテリーってやっぱり温度で状態変わるので、弱っていることは多いと思います。」
炎天下の中、およそ40分に渡る作業の末…
(修理の依頼者)「無事エンジンつきました」
(セイビー千村真希取締役)「エアコンの修理だったりだとか、あとはオルタネーター、バッテリーそういったものが急激に増え始めるのが6月ですね。例年に比べると去年ももちろん多かったんですけど、ちょっと今年早いかなっていうところはあって、これからこの先7月8月と猛暑日、今以上に暖かくなると思うんですけど、かなり多分そこで今以上に増えるなというのはもう想像しています」
6月18日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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