北海道 オオズワイガニ大量発生 浜で1杯150円“投げ売り” カレイ漁に深刻被害(2023年6月6日)

北海道 オオズワイガニ大量発生 浜で1杯150円“投げ売り” カレイ漁に深刻被害(2023年6月6日)

北海道 オオズワイガニ大量発生 浜で1杯150円“投げ売り” カレイ漁に深刻被害(2023年6月6日)

 北海道の海に新たな異変です。日高地方の沿岸で、商品価値の低いオオズワイガニが大量発生し、この時期最盛期を迎えるカレイの漁に深刻な被害を及ぼしています。なぜ、このような事態となっているのでしょうか?

■浜で1杯150円“投げ売り”

 北海道・えりも町。この時期、漁が盛んなツブと一緒に水揚げされたのは、大量のカニ。およそ200キロ水揚げされたのは、オオズワイガニです。

 今、日高地方の沿岸で大量発生していて、漁師も喜んでいるかと思いきや…。

 漁師・秋山要さん:「1晩か2晩置いて廃棄する。小さいんだもん、カニが。製品にならないんだわ。あんまり身も入っていないし」

 直売所では、1杯150円という極端に安い値段で売られていました。

 このオオズワイガニの大量発生は、この時期行われるカレイ漁に深刻な影響を及ぼしていました。

 秋山さん:「こういうふうになって切れちゃう。穴が開いて、あれ。(カニが)かじるの、網を」

■原因は…はっきり分からず

 様似沖で引き揚げられたカレイの刺し網には、カレイではなく大量のオオズワイカニが絡まっていました。

 秋山さん:「カニに追われる夢見てる。具合悪くなってくる、気持ち的に。泣きたくなる。これなんとかしないと、みんな漁師辞めないといけない」

 この影響で、カレイの水揚げ量は例年の半分以下に落ち込んでいるといいます。

 地元の漁業関係者は、赤潮の影響でカニを餌(えさ)にするタコが大きく減ったことが原因ではないかとみていますが、はっきりとした因果関係は分かっていません。

 日高中央漁協 様似支所・長崎要販売部長:「カレイ以上にカニが掛かってくる状態。この後、スケトウダラ網もやるので、それにも掛かってくると大変な状況。(カニが)少なくなってほしい」

(「グッド!モーニング」2023年6月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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