なぜ5月に?季節外れのインフルエンザ 子どもを中心に流行が続く コロナ禍の影響|TBS NEWS DIG

なぜ5月に?季節外れのインフルエンザ 子どもを中心に流行が続く コロナ禍の影響|TBS NEWS DIG

なぜ5月に?季節外れのインフルエンザ 子どもを中心に流行が続く コロナ禍の影響|TBS NEWS DIG

いま、インフルエンザの感染が子供を中心に広がっています。通常は冬に流行するインフルエンザ。季節外れのこの時期に、なぜ増えているのでしょうか。

医師
「きょうは熱と咳と鼻水と鼻づまり?」

「そうですね。ちょうど10時半ごろに保育園で。たぶん咳で吐いちゃった」

東京・江東区にある小児科。保育園に通う2歳の男の子はけさ、熱が出たといいます。

こちらのクリニックでは、新学期が始まった4月以降、インフルエンザの患者が増えています。

有明こどもクリニック 豊洲院 村上典子 院長
「ゴールデンウィークの連休中に、かなりたくさんのインフルエンザの患者を診察しました。5月が終わりそうになってもいるというのは、非常に珍しいです」

通常であれば12月から2月頃、冬場に猛威をふるうインフルエンザ。この冬は新型コロナの感染拡大以降、3年ぶりに流行しました。しかし、春になっても「流行」が収まらず続いているのです。

目立つのは子どもの感染です。

1歳児の親
「(うちの子は)インフルはまだないですけど、流行ってるとは聞いているので。家庭で広がって、子ども同士でも広がって、みたいなのがあるのかなと思う」

今月16日には大分市の高校で集団感染が発生。生徒と職員あわせて、およそ500人に広がりました。

全国の保育園から高校で、インフルエンザにより休校や学年学級閉鎖をした施設は、冬に比べれば減っていますが、また増え始めています。

子どもに広がっている理由は…

有明こどもクリニック 豊洲院 村上典子 院長
「あまり風邪をひかないでコロナ禍を過ぎた子どもたちが大きくなってきて、コロナ禍が明け、マスクを外し学校に行くようになって感染の機会が増え、リスクが上がっている」

千葉県に住む女性は、11歳の息子がきのうインフルエンザと診断されました。

息子がインフルエンザ感染
「(病院で)すぐに数十秒で『インフルエンザA型出てますね』って言われて、流行ってるって聞いていたので、ついに来たかと思いました」

熱は39度4分に。クラスは学級閉鎖になりました。

息子がインフルエンザ感染
「病院で同じクラスの子にも会ったので、子どものクラスだけ学級閉鎖になってます。クラスが30人で、7人が発熱って言ってました」

なぜ、季節外れのこの時期に流行しているのでしょうか?

国際医療福祉大学 松本哲哉 教授
「コロナの3年間でインフルエンザの感染者は、ここしばらくずっと抑えられてきました。それによって、社会全体のインフルエンザに対する免疫は低い。ワクチンの接種率も低く下がっていますし、5類になってマスクを取り始めたタイミングも重なっています」

松本教授は、3年間に及ぶ新型コロナ禍の影響でインフルエンザの流行が長引いているとしていて、体調が悪くなったら休むなどの対策が大切だとしています。

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