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ロシアのウクライナ侵攻“警戒の16日”迎える 専門家「危機去ったわけではない」(2022年2月16日)
緊張が続くウクライナは「ロシアが侵攻する恐れがある日」として警戒を強めている16日を迎えました。
この人の言葉を信じるのか、信じないのか注目が集まっています。
ロシア、プーチン大統領:「戦争を望むか、望まないか、もちろん望んでいない」
プーチン大統領はモスクワ入りしたドイツのショルツ首相と会談し、会見で「戦争は望んでいない」と強調しました。
また、ロシア国防省は一部のロシア軍の撤収を始めると発表しました。しかし・・・。
アメリカ、バイデン大統領:「ロシアが発表したロシア軍の一部撤退は確認できていない」
アメリカはロシア側の発表を信じていないのでしょうか。
キエフ市民:「すでに誰もプーチン大統領を信じていない」
そんなウクライナでは高校生が・・・。
情勢の緊迫化を受けて、先週から実際の銃を使った訓練を始めているということです。
この学校では退役軍人を講師に招き、射撃訓練を行っているのです。
訓練を受ける生徒:「(Q.16日にも侵攻と言われているが)ストレスを感じるし、若い世代にとっても大変な状況だと思います」
ウクライナへの侵攻が始まると指摘されていた16日、在日ウクライナ大使館はゼレンスキー大統領の呼び掛けに応じ、「結束の日」の言葉とともに、ウクライナ国旗を掲げました。
各国首脳などが外交での解決に向け奔走するなか、“お騒がせ”で知られるブラジルのボルソナロ大統領がモスクワに到着しました。
以前、新型コロナウイルスを「ちょっとした風邪」などと発言し、マスクを着けずに人前に立ちましたが。
ブラジル、ボルソナロ大統領:「ロシア政府の求めに応じてマスクを着用し、コロナ検査を何度も受けている」
会談の際には、ソーシャルディスタンスを十分に取っているプーチン大統領に配慮したのでしょうか。
日本の岸田総理大臣も15日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行い、1億ドル、日本円で約110億円規模の支援を行う考えを伝えました。
また、今週末にはG7(主要7カ国)外相会合が急きょ、開かれる予定です。
このまま、ウクライナへの侵攻は回避されるのでしょうか。
東京大学・先端科学技術センター、小泉悠専任講師:「この2日間で軍事的な危機が緩和したことは間違いない。これで完全に軍事的危機が去ったかというとそうでもない。まだまだロシア軍が大規模に戦闘準備態勢を展開しているらしいのがみて取れる」
プーチン大統領はNATO(北大西洋条約機構)不拡大などの要求は一切変えていません。
東京大学・先端科学技術センター、小泉悠専任講師:「(プーチン大統領は)ロシアと西側が戦争になったら核戦争になると言っていた。だから大国間戦争にはならないとロシアは明らかに言っている。問題は、ウクライナに対する軍事圧力は依然、弱まっていないように見える。(軍事的危機は)緩和されても去ったわけではない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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