「入管法改正案」で“監理措置”が導入へ 「監理者には絶対なれない」苦悩する支援者の思いとは【報道特集】|TBS NEWS DIG

「入管法改正案」で“監理措置”が導入へ 「監理者には絶対なれない」苦悩する支援者の思いとは【報道特集】|TBS NEWS DIG

「入管法改正案」で“監理措置”が導入へ 「監理者には絶対なれない」苦悩する支援者の思いとは【報道特集】|TBS NEWS DIG

国会で審議が進む “入管法改正案”には、難民申請中の外国人だけでなく、支援する側にも罰則が科される可能性がある新ルールが盛り込まれています。一部の国会議員から支援の在り方について疑問視する発言も出る中、外国人に寄り添う人たちの思いや苦悩を取材しました。

■日本維新の会 梅村みずほ議員「支援者がウィシュマさんに淡い期待を抱かせた」

入管法改正案では、難民申請中の外国人を支援する人たちにも厳しい内容が盛り込まれている。

支援者をめぐっては、改正案に賛成している日本維新の会、梅村みずほ参議院議員の発言が問題になっている。

日本維新の会 梅村みずほ参院議員
「よかれと思った支援者の一言が、皮肉にもウィシュマさんに“病気になれば仮釈放してもらえる”という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながった恐れも否定できません」

と述べ、支援者に否定的な見解を示した。同僚である維新の議員からは拍手が沸き起こった。

だが、ウィシュマさん遺族の弁護団は「事実に基づかない発言」だなどとして質問状を送付。これに対し法務委員会で梅村議員がこう答えた。

日本維新の会 梅村みずほ 参院議員
(質問状の読み上げ)
『よかれと思った支援者の一言が原因でという淡い期待を抱かせた との事実があるのかご教示ください』
「(質問状に対し)お答えします。事実はありません。しかし可能性は否定できません」

この答弁の様子を見たウィシュマさんの遺族は…。

ウィシュマさんの妹 ワヨミさん
「姉は必死に生きようとしていました。(梅村議員の)発言は遺憾に思います」

■日本維新の会 音喜多駿 政調会長「間違ったことをしたとは思っておりません」

同じ日、音喜多政調会長が取材に応じた。

日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「問題提起として間違ったことをしたとは思っておりません。梅村みずほ自身が本会議の登壇においては、原稿は書かれましたけども、我々も最後チェックをしてその上で登壇していただいているというような事実関係です」

さらに梅村議員は、この翌日も委員会で発言を続けた。

日本維新の会 梅村みずほ 参院議員
「ウィシュマさんのご遺族にとっては酷な真実が明らかになろうとも、真実を追求するのが、この国を愛してこの国で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの弔いにもなろうと」

ーー憶測で喋ったんでしょう?

日本維新の会 梅村みずほ参院議員
「憶測ではありません。デマでもありません」

梅村議員の発言撤回や謝罪はないまま迎えた5月23日の法務委員会。

日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「不快でまた悲しい思いをされたウィシュマさんのご遺族、多くの関係者の皆さま、委員の皆さまにこの場を借りて私からも深くお詫びを申し上げます」

音喜多政調会長は謝罪したものの…

日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「我が党が課題意識を持っている被収容者と支援団体との関わり方について、社会と被収容者との摩擦を引き起こしかねない支援団体や内容が入管行政の現場に存在することを耳にされたことがあるでしょうか?」

と支援団体の問題点について難民審査をした参考人に質問したが、「経験上ない」などと否定された。

5月26日、党の指示を聞かなかったことが理由で梅村議員は6か月の党員資格停止処分となった。

■難民支援団体「ウィシュマさんを殺したかのように問題をすり替えて言っている」

支援者からは発言に非難の声が…

難民支援団体「BOND」事務局長 鎌田和俊さん
「ウィシュマさんのことを救うべきだと訴えてきたのは、まさに支援者の皆さんだと思います。それをあたかも彼らがウィシュマさんを殺したかのように問題をすり替えて言っているのは全く論外」

支援団体「BOND」学生メンバー 真栄田早希さん
「人の命に関わる問題なのに、こんなに差別とか偏見に基づく思い込みとかによって(法案審議が)進められていることに憤りを覚えています」

■「難民認定されるのも針の穴を通すみたい」難民フェス主催者が語る苦労

支援者をめぐる梅村議員の発言に非難が相次いでいた頃、ある支援団体がイベントを開催した。

「難民・移民フェス」。在留資格を失い仮放免となっている人たちがボランティアとして参加するという。

フェス開始の2時間前。たくさんの料理を持って現れたのはクラウディオ・ペニャさん。出身地、南米チリで迫害されたと訴え、27年前、日本にやってきた。

料理人として働いていたが、保証人がいなくなり在留資格を失った。2度の難民申請も認められず、支援者に頼る生活が続いている。

在留資格を失ったクラウディオ・ペニャさん
「ホントに仕事がしたい。僕の仕事はシェフです」

ペニャさんは、国際コンテストで優勝経験もある。

この日、腕をふるってたくさんのチリ料理を提供した。フェスの実行委員会はこれを販売し、運営費や支援金を捻出する。

膳場貴子キャスター
「すごいたくさん(料理を)作られましたね」

在留資格を失ったペニャさん
「今回すごく頑張りました。あんまり寝てない。でも嬉しい。…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230527-6087787)

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