「容疑者の動きは特徴的」“猟銃立てこもり”事件 市議会議長の息子を逮捕【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「容疑者の動きは特徴的」“猟銃立てこもり”事件 市議会議長の息子を逮捕【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「容疑者の動きは特徴的」“猟銃立てこもり”事件 市議会議長の息子を逮捕【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

25日、長野県中野市で男が猟銃や刃物で4人を襲撃し、その後約12時間自宅に立てこもりました。元警視庁刑事が考える事件の注目すべきポイントを解説します。

■“市議会議長の息子”自宅に立てこもり 4人死亡

日比麻音子キャスター:
25日に起きた立てこもり事件。殺人の疑いで逮捕されたのは青木政憲容疑者(31)です。
猟銃・刃物で襲撃し、約12時間にわたって自宅に立てこもるなどしました。当時の服装は、迷彩柄の服と帽子・サングラスやマスクなどを身に着けていたという情報が入ってきています。2人の女性と駆けつけた警官2人の4人が亡くなっています。

具体的に事件の経緯を見ていきましょう。
●25日午後4時26分頃:「男が女性を刺した」と通報
●午後4時37分頃:通報を受けて駆けつけた警官2人に対し、青木容疑者が発砲
→「刺した」という情報だったので、警官2人は防弾チョッキ等は着用していなかったそうです。
●その後:刺された女性と警官2人の計3人の死亡が病院で確認されています。
●犯行後:青木容疑者は自宅に立てこもり
●午後8時35分頃:自宅にいた青木容疑者の母親(57)が自ら逃げ出し救助されています。
●26日午前0時10分頃:おば(60)も救助されました。おばが自ら逃げ出したのか、容疑者が逃したのかという点については明らかになっていません。
●午前4時37分頃:説得の末、青木容疑者が投降

■父親の市議会議長が議員辞職 容疑者を知る人「(犯行を)楽しんでいるような感じ」

青木容疑者についてですが、中野市議会議長の息子という情報が入ってきています。父親である中野市議会議長は、26日に議員を辞職したという情報も入ってきています。

青木容疑者は両親・おばと4人で暮らしており、近所の方によるとブドウなど農業を営んでいました。
現場に居合わせた容疑者を知る人は「素直でいい子だった」と振り返る一方で、「(人と)話をするとか、飲みに行くとか苦手な子」とも話しています。犯行の様子については、「楽しんでいるような感じだった」ということです。

事件に関して、長野県警の会見が行われました。
まず、警察官の殺害について、青木容疑者は犯行を認めています。そして、立てこもりのときに要求はなかったそうです。さらには、過去のトラブルの報告に関しても、現時点で相談の把握はなく、詳細は確認中ということです。

今回は猟銃を使っていたということで、長野県警によると青木容疑者には、2015年以降に散弾銃・空気銃など、計4丁の所持許可が下りていたということです。その際には精神疾患がない旨の診断書が提出されています。問題はないとチェックがあった上で所持をしていたということです。

■動機が見えずも明らかな殺意 “表情を変えず”淡々と刺す

井上貴博キャスター:
今村さんは事件にどんなことを感じますか?

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
やっぱり動向が気になってしまいました。本当に痛ましい話ですし、警察官が2人も亡くなる事件というのは、あまり記憶になく、やっぱり衝撃的な事件でしたね。

井上キャスター:
確かに、立てこもり事件という枠組みで見ても、近年稀に見る事件だったと言えると思うんですけど、猟銃を撃つことにも全く抵抗感はない。ひるむ様子もない。途中止めに入った人と普通に会話をしている。犯行を楽しんでいるようにも見えた。末恐ろしいなというふうに感じました。

元警視庁 刑事 吉川祐二さん:
今回の事件で特徴的なのは動機が全くわかっていない、動機が見えてこないということですね。ただ、殺意については明らかにあった。でも一番最初に刺された女性の方には、淡々と表情も変えずに刺しているということ。そのことから考えると、いわゆる“不気味な部分”はありますよね。それがその後に警察官に向けて猟銃を発砲するということに繋がったものだと思うんですね。

井上キャスター:
今の段階で情報は少ないですけど、ターゲットがいたのかどうなのかついては、いかがですか?

元警視庁 刑事 吉川祐二さん:
今の段階ではターゲットがいたか、彼の目的が何だったのかということが全くわかっていないです。最終的には自分の家に立てこもって、母親とおばを人質にしているということ。ただし、母親とおばについても、そのまま逃げられる状態であったということ。そのことから全く容疑者の考えが見えてこない。それだけ逆に言えば、恐ろしいという事件であるということはありますね。

井上キャスター:
吉川さんは警視庁に長く勤めていらっしゃって、記憶の中にこういったことはありましたか?

元警視庁 刑事 吉川祐二さん:
実際に立てこもりなどの事件は発生していました。また、警察官が殺害される事件も東村山の清瀬交番でもありました。ただ、(今回の事件の)容疑者の動きについて、特徴的な動きであると私は見ています。

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