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なぜ?相次ぐ都市部でのクマ目撃…背景に“恐れない新世代クマ”の存在(2023年5月23日)
北海道の都市部で、クマの目撃情報が相次いでいます。今なぜ、クマと人間の距離が縮まっているのでしょうか。
■クマの駆除廃止から30年…駆除未経験の“新世代”増加
北海道でヒグマの調査をしている、酪農学園大学・佐藤喜和教授に話を聞きました。2つの変化が関係しているといいます。
まず1つ目は「クマの変化」です。
北海道では、1990年に積極的なクマの駆除が廃止されました。それ以降、ヒグマの個体数は右肩上がりで増えている状況です。駆除を廃止したことがクマの生態に変化を及ぼしています。
佐藤教授によりますと、クマの寿命は長くて30年。駆除が廃止されたのは33年前ということで、近年、人間による駆除を経験していないクマが増えているということです。
クマとしては「人間は攻撃してこない」「怖くない」と、恐怖心を抱かない“新世代のクマ”が増えているといいます。
■街の緑地化推進…クマが人間社会に入りやすく
そして、もう1つの変化が「街の変化」です。
国家戦略として日本は、生物多様性を目指す街づくりを行っていて、その1つとして、北海道でも自然と街をつなぐ緑地化を進めています。
こうして街に緑が増えたことによって、クマにとっては人間社会に入りやすい状況になっていると、佐藤教授は分析しています。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年5月23日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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