G7首脳陣 フェリーで宮島へ移動 バイデン大統領はヘリで“別行動”(2023年5月19日)
広島で19日、G7広島サミットが開幕。原爆資料館を視察した首脳陣は宮島に向けて出発しました。こうしたなか、ゼレンスキー大統領が来日し、G7の首脳と合流することが分かりました。
■G7首脳陣 フェリーで宮島へ移動
G7の首脳たちは世界遺産の厳島神社がある宮島に向けて高速クルーザーに乗り込みました。アメリカのバイデン大統領だけは大統領専用ヘリ「マリーンワン」で宮島へ…。この後、首脳たちは厳島神社の大鳥居を背景に記念撮影を行う見通しです。
78年前に原爆が投下され、壊滅的な被害を受けた広島の平和公園に集まったG7の首脳たち。岸田総理大臣が出迎えた場所は平和公園の中にある原爆資料館です。
今回、G7では40代のリーダーが3人参加。最年少はイギリスのスナク首相で43歳。最年長は80歳のバイデン大統領で、岸田総理はそれに次ぐ65歳です。そのスナク首相、18日夜、岸田総理とのワーキング・ディナーで…。広島カープファンの岸田総理への心遣いでしょうか、広島カープのロゴ入りの赤い靴下を履いていました。
■G7首脳陣がそろって原爆資料館へ
およそ40分、原爆資料館を視察した首脳たち。被爆者とも面会したということです。
原爆資料館・滝川卓男館長：「被爆の実相に触れて頂いたと思っております」
爆心地からおよそ160メートルの場所に位置する原爆ドーム。その直線上に並ぶ原爆慰霊碑では、史上初めてG7の首脳がそろって献花しました。その後、植樹されたのは「被爆桜」です。被爆したにもかかわらず、芽吹いたソメイヨシノが接ぎ木されたもので平和への願いとG7の結束への意志が込められました。
一方、広島市内の商店街ではサミット開催反対を訴えるデモが複数の場所で行われました。
サミットのメイン会場は、映画「ドライブ・マイ・カー」のロケ地になったグランドプリンスホテル広島。初日の最大のテーマはウクライナ問題で、ロシアへの制裁とウクライナ支援の継続を確認する見通しです。
■ゼレンスキー大統領が電撃来日へ
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日に行われる会合にオンラインで参加する予定でしたが、19日になってゼレンスキー大統領本人が来日してG7広島サミットに参加すると海外の複数のメディアが報道。
日本政府関係者によると、21日の会合に参加する予定です。ロイター通信は、ゼレンスキー大統領がフランス政府の航空機で日本に向かうと報じています。 （C） CABLE NEWS NETWORK 2023
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