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なぜ妻は逃げなかったのか 真実追い続け 石碑に刻む未来への教訓「釜石の奇跡」の裏で【つなぐ、つながる】|TBS NEWS DIG
シリーズでお伝えしている東日本大震災から12年「つなぐ、つながる」。今回は震災で岩手県釜石市の小学校に勤務する妻が行方不明になった男性についてです。教訓を次の世代へ引き継ぐために。男性が「ある石碑」に込めた願いとは。
岩手県釜石市の北部に位置する鵜住居地区。東日本大震災の津波は釜石東中学校と鵜住居小学校、隣り合うように建っていた2つの学校にも押し寄せました。
そのうち、鵜住居小学校では、事務職員だった木村タカ子さんが行方不明となりました。
木村正明さん
「校長先生に『子どもたちとか先生は避難したけど、木村さんは学校に残っておりまして、その後の状況は、その段階では分かりません』って言われまして」
タカ子さんの夫、木村正明さんです。なぜ妻は逃げなかったのか。木村さんは震災後、4年以上に渡り、学校や市の教育委員会と話し合いを重ねました。
その結果、タカ子さんは児童と職員が避難を終えた後も、児童を引き取りにくる保護者に対応するため、職員室に残ったとみられることがわかりました。
真実を追い続けた木村さん。世間で広まるある言葉に違和感を覚えていました。
「釜石の奇跡」。市内の小中学生が辛くも津波から逃れた避難行動として広く知られることとなりました。
木村正明さん
「実はいろんなところで、まずい部分があって(震災で)犠牲がでたと思うんですよね。そこの部分は全部消されてしまうんじゃないかと。子どもたちが逃げたことばかりにクローズアップされて」
東日本大震災での釜石市の死者・行方不明者はあわせて1000人以上。その一方で、避難の成功例ばかりに関心が寄せられ、教訓となる事実が消されてしまうことを危惧した木村さんは、自ら教訓を伝えようと取り組みを始めました。
その一つが、石碑です。タカ子さんが勤務していた鵜住居小学校の跡地に建立されました。現在は、ワールドカップの舞台にもなったラグビー場の敷地にたたずむ石碑に記された言葉。あなたの未来を作るため、必ず逃げて欲しいとの思いで、木村さんが知人と相談して選びました。
木村正明さん
「あなたも逃げてって、たいがいの人はなんだろうと思う。私が目指すのは、そこで感じてほしいと、この文字ってなんだろうと。震災を他人事じゃなくて自分事としてとらえてほしいと、それが私の思いです」
多くの犠牲という事実から得た教訓を、次の世代へ受け継がなければならない。石碑には、悲劇を繰り返さないための木村さんの強い願いが込められています。
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