殺人事件の前後 新たな映像入手 逮捕の中学教師 逃走中着替えか(2023年5月12日)
殺人容疑で中学校教師の男が逮捕された事件で、新たな映像を入手しました。映っているのは容疑者とみられ事件の後、服を着替えた可能性があります。犯行は、計画的だったのでしょうか。
■逮捕の中学教師 逃走中着替えか
新たな謎が浮かび上がってきました。殺人の疑いで逮捕された中学校教師・尾本幸祐容疑者(36)。事件発生1時間前、午後5時半ごろの防犯カメラの映像です。事件現場は1、2キロほどの位置にあります。
事件現場の方へ歩く、尾本容疑者とみられる男。全身黒の服でフードをかぶり、“白いマスク”をしています。左手に何かを抱えています。白い手袋をつけ、手には傘を持っています。ただ、警察が聞き込みをした写真は“服装”が違うようです。
捜査員に写真を見せられた人:「(Q.捜査段階で見せられた写真と比べてどう?)マスクしているでしょ、多分、サングラスしているよね。でもズボンは…このズボン何?黒っぽくない?」「(Q.見せられた写真と違う?)ちょっと青いような気がしたんだよね」「(Q.はっきりとした青?)青、なんか明るい青」「(Q.見せられた写真は何か手に持っていた?)いや、持っていなかった」
事件1時間ほど前の防犯カメラでは、全身“黒”でしたが事件後、“青い”ズボンに着替えたということでしょうか。さらに白かったマスクも…。
捜査員に写真を見せられた人:「マスクは白じゃなかった。黒っぽかった」
■マスクも?“残った謎”専門家は
佐々木さんは、計画的に着替えたものではないと推測します。
元埼玉県警刑事・佐々木成三氏:「泥棒目的で着替えを持って侵入した泥棒は、今まで見たことない。容疑者は返り血を浴びている可能性が高い。もしかすると、被害者宅から服を用意して持っていった可能性も過去の捜査の経験上であるかなと思った」
警視庁は事件後、逃走中に着替えた可能性があるとみています。
現場に残された謎もあります。現場に残されていた凶器とみられる刃物。“柄”の部分だけが残され“刃”の部分は残されていませんでした。これは何を意味するのでしょうか。
元埼玉県警刑事・佐々木成三氏:「刃の部分が折れた可能性。それほど強く攻撃した可能性がある。最初の目的が殺人ではなく、被害者が帰ってきた、顔を見られた、そういったものに関して急きょ、殺意が芽生えて殺害したと考えられる。被害者の損傷からみて、殺意は明確にある」
もう一つ、分かったこともあります。事件現場となった3階建ての住宅。複数の階に“土足痕”が残されていたといいます。容疑者のスニーカーと同一の可能性が高く、室内を物色していた可能性が高いとみています。
事件当日の、新たな防犯カメラの映像です。事件現場の5軒隣に防犯カメラは設置されています。事件発生の10分ほど前、傘を差した容疑者とみられる男が現場の方へと歩いていきます。その10分ほど後、事件発生時間に異変が起きます。男性の悲鳴のようなものが聞こえます。その後、現場にはパトカーも到着しました。
被害者宅・近所の人:「普通のサラリーマンで、息子さん、朝、お母さんの世話して会社に出て行く姿は1回、見たことある」「(Q.山岸さんの母親はどんな様子?)救急隊の方とお話していたような気がします」「(Q.立ち上がって?)座ってだったと思います」
投資やギャンブルで数百万円の借金があったとみられる尾本容疑者。SNSでは知人とのこんなやりとりが見つかったそうです。
尾本容疑者:「やりくりが苦しい」
■「整理つかない」教師逮捕で波紋
11日、容疑者が教壇に立っていた中学校では保護者会が行われました。
保護者:「子どもたちのことは今まで通り、学校生活送れるように」「(子どもは)起きたばかりでなかなか整理がつかなくて、ざわついている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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