「観測史上最大に迫る」エルニーニョが今夏にも発生する可能性 気象庁発表(2023年5月12日)
気象庁は12日、世界中で異常な天候を引き起こす要因とされる「エルニーニョ現象」がこの夏までに発生する可能性が高いと発表しました。規模の大きいエルニーニョになる恐れもあるということです。
気象庁・異常気象情報センター、楳田貴郁所長:「夏にかけてエルニーニョ現象が発生する可能性が高い。太平洋赤道域の海洋の貯熱量も上昇してきて、過去最大級のエルニーニョだった1997年から98年のレベルに近付いている。強いエルニーニョになる可能性を持っている」
気象庁は12日、南米のペルー沖で海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」がこの夏までに発生する可能性が高いと発表しました。
エルニーニョは世界中の異常な天候の要因の一つとされていて、1997年から98年にかけてのエルニーニョは観測史上最大のもので、世界的に高温になり北米や南米で豪雨被害があるなど、世界各国で異常気象が起きました。
気象庁・異常気象情報センター、楳田貴郁所長:「エルニーニョ現象が発生すると、日本の夏の気温は低くなる傾向が一般的だが、今年はそうではない可能性がある」
日本への影響については、一般的にエルニーニョの年は夏の気温が低くなるとされています。
一方で、この夏は逆の現象の「ラニーニャ」の影響も残っているため、暑い夏になる可能性があるほか、雨量も増える恐れもあり、最新の予報を確認してほしいとしています。
地球全体への影響としては、エルニーニョが発生したあと数カ月遅れて気温が上がる可能性があり、地球温暖化をより一層進める恐れがあります。
気象庁・異常気象情報センター、楳田貴郁所長:「(夏以降)エルニーニョ現象が発達することが見込まれるので、冬にかけて(世界)各地で異常気象が発生することもあり得る」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く