【現場から、】新1年生18人のうち11人が移住した児童! 長野・小川村の「子育ての魅力」とは|TBS NEWS DIG
シリーズ「現場から、」です。この春、小学校に入学した児童のうち、半数以上が移住者という村が長野県にあります。子育て世代が集まるその魅力とは…。
長野県北部、北アルプスを望む人口2300人の小川村。村唯一の小学校の児童は各学年10人ほどですが、今年の新1年生は18人。その半数以上の11人が村外から移住してきた家族の子どもたちです。
新入生の保護者
「(Q.出身は小川村?)私は埼玉です」
「(Q.出身は?)カリブです。小川村は5年目」
小川小学校 塩崎正昭 校長
「小川小学校で学びたい子どもが増えることは、村としても学校としても大変ありがたい」
広島県出身の堀井さん夫婦と、長女のういさん。築150年の古民家を改修し、去年から小川村で暮らしています。妻のあすかさんは、村内の自宅と長野市で鍼灸院を開業。隆秀さんは寺子屋風の学習塾を2拠点で経営しています。
妻 あすかさん
「小川村内だけで経営を成立させるのも大変なので、町と田舎のいいとこどりという感じ」
2人は長野市まで車で40分ほどという立地に加え、移住者がなじみやすい雰囲気が小川村の魅力だと話します。
妻 あすかさん
「(Q.住み心地は?)いいです」
堀井隆秀さん
「ご近所さんもよくしてくださる」
実は、村では移住者の住居や子育てについて、他の自治体に比べ特筆するほどの支援は用意していません。それが結果的に、地元の住民と移住者が互いに線を引くことなく暮らしやすい土壌につながっています。
保育園時代からういさんと仲良しの中村風歌さん一家も、9年前に移住してきました。父の雄弥さんは民間企業で働いたのち結婚し、子育て環境を考え、地域おこし協力隊として小川村にやってきました。
地方に移り住んで活性化に取り組む地域おこし協力隊。任期はおおむね3年で、自治体が採用し、報酬や活動費は国が補助しています。
村は定住につなげるため、協力隊を積極的に受け入れていて、これまでに26人を採用、そのうち10人がいまも村で暮らしています。雄弥さんも協力隊として地元産の大豆の普及に取り組み、任期を終えた今は、村内で大豆料理の店を営んでいます。
中村雄弥さん
「田舎に住むときに不安だったのは、子どもが少ないんじゃないかと思って。子育てどうかなと思ったんですけど、来てみたら同世代の子どもが結構いて」
村の祭りや地域の活動にも、子どもと一緒に積極的に関わります。
中村雄弥さん
「地元の文化とか伝統をまず大切にして、自分たち外から来た人間が新しい価値を提案して、さらなるおもしろさにつなげていけたら」
人口減少が進む里山で、地元の子どもと移住してきた子どもが一緒になって村全体に活気を与えています。
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