【報ステ】場当たり的で「逃げている意味がない」銀座“仮面強盗”映像に逃走の4人(2023年5月10日)

【報ステ】場当たり的で「逃げている意味がない」銀座“仮面強盗”映像に逃走の4人(2023年5月10日)

【報ステ】場当たり的で「逃げている意味がない」銀座“仮面強盗”映像に逃走の4人(2023年5月10日)

東京・銀座の高級腕時計店が“仮面強盗”に襲われた事件をめぐり、容疑者たちが逃走に使ったレンタカーのナンバープレートは、埼玉県川口市で盗まれ、事件の前日に被害届が出されていたことが分かりました。

犯行当時、店内で実行役の1人が「まだ大丈夫だ。30秒はいける」と、他のメンバーに指示を出していたことも分かっています。

これまでに、住宅街に乗り捨てられた車の近くから、腕時計30本ほどが入ったバッグが見つかっていましたが、10日新たに、乗り捨てられた車に40本近くの腕時計が入ったバッグが残されていたことが分かりました。奪われた腕時計は全部で70本ほどで、ほぼ全てが回収されたということです。

埼玉県警捜査1課の元刑事で、現在は様々な事件を取材・発信している佐々木成三さんに聞きます。

(Q.防犯カメラの映像によりますと、容疑者たちは車を乗り捨て、一目散に駆け出していきました。この映像からみえることは何ですか)

佐々木成三さん:「車の逃走経路をみると、あえて警察官が多い道を選んでいるというくらい、場当たり的な逃走経路です。しかも、行き止まりに車を止めて、一目散に逃げています。車はレンタカーなので、誰が借りたのかは捜査で分かります。仮面を置いているので、DNAや指紋からも分かります。逃げていること自体あまり意味がないくらい、場当たり的に逃げている感じがします」

(Q.容疑者たちの行動から分かることは何ですか)

佐々木成三さん:「ナンバープレートを盗んでつけているということは、捜査をかく乱する目的があるということです。犯行前に盗んでいるので、犯行は計画的だと思います。『30秒はいける』という言葉ですが、当時、店舗の防犯システムが作動して、緊急通報アラームが鳴っていました。セキュリティー会社と契約していると、防犯アラームが鳴った後、警備員が到着するまでの時間は、だいたい5~10分と言われています。その時間を意識して“この犯行は何分”と決めて行っている感じがします。ただ“何分やる”より、“捕まらない”を優先させるべきですが、そういったことを全く意識していません。計画性が垣間見える一方で、自主的ではなく主体性がない犯罪と考えると“指示役”の存在を感じます」

(Q.今後の捜査のポイントは“指示役”が中心になりますか)

佐々木成三さん:「そうですね。4人は今回、建造物侵入で逮捕されているので、まずは強盗事件での再逮捕。動画や車内の証拠が残っているので、立証はそれほど難しくないと思います。そして、スマートフォンの解析、誰が車・ナンバープレートを用意したのかなど、総合的な捜査を展開して“指示役”につながる糸口を探っていくと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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