東京・蒲田 中1男子生徒が61歳男に刺される 事件前日に被害者宅から“怒鳴り声”(2023年5月10日)

東京・蒲田 中1男子生徒が61歳男に刺される 事件前日に被害者宅から“怒鳴り声”(2023年5月10日)

東京・蒲田 中1男子生徒が61歳男に刺される 事件前日に被害者宅から“怒鳴り声”(2023年5月10日)

 10日朝、東京・蒲田の路上で中学1年の男子生徒が刺され、61歳の男が現行犯逮捕されました。2人の間に接点はあったのでしょうか。番組が取材を進めると、9日夕方に被害者の自宅から「怒鳴る男の声が聞こえた」という証言が出てきました。

■中1男子生徒 61歳男に刺される

 路上に大勢の捜査員らが集まっていました。中学1年の男子生徒が胸を刃物で刺され、病院へ搬送されたものの、意識はあるそうです。現場は被害者の生徒が通う学校の校舎からすぐ目の前。通行する人や車の行き交いも比較的多い時間帯でした。

 通報した人:「そこで(男子中学生が)ぐったり倒れていて、血がすごくて」「(Q.どの辺りから?)足とおなか」「(Q.おなかの辺り?意識は?)その時はありました」
 
 一方、手や服に血を付けた状態で駆け付けた警察官に現行犯逮捕されたのが職業不詳の山下泰範容疑者(61)。近所の人が身柄確保の瞬間を目撃していました。

 近所の人:「パトカーがいっぱい走っているなと思って、ベランダに出てみたら警察がいっぱいいて、1人の男性が取り押さえられている感じ」「(Q.叫び声とかは?)警察官の人は大騒ぎしてましたけど、容疑者は無抵抗でした」「(Q.どんな格好?)上下黒色だったと思う」

 この男性に現場まで案内してもらいました。

 近所の人:「この先が中学校。ここで確保」

 付近で働く人:「包丁が目の前にあって、血が付いていて容疑者もずっと抵抗してて、『自首するから離せ、俺は警察に行くんだ』と言ってたみたい」

■「刃物を持った男」区が注意喚起

 近所では8日、「刃物を持った男」の目撃情報が寄せられ、大田区が「特徴はやせ型、黒色キャップ、黒色上着、紺色ウエストポーチ、紺色サンダルを着用していました」と注意喚起していました。

 男子中学生が刺されたのは東京・大田区にあるJR蒲田駅から直線でおよそ400メートル離れた場所で、住宅や商業施設などが建ち並びます。

 また、8日に出されていた「不審者情報」は駅を挟んだ蒲田1丁目付近とされ、今回の容疑者が同一人物かどうかはまだ分かっていません。被害者の男子中学生が自宅を出た矢先に事件は起きたとみられます。61歳の容疑者と中学1年の生徒の間に一体、何があったのでしょうか…。

■事件前日 被害者宅から“怒鳴り声”

 事件の前日、現場付近では見慣れない男が被害者の父親を訪ね、家に来た姿が目撃されていました。

 近所の人:「もめていたんじゃないか。何回か訪ねて来て話し合ったと。きのうもチャイムを鳴らす姿を見たと言っていた」「(Q.男が(被害者宅の)チャイムを?)はい」「(Q.昨晩?)きのう、夜か昼かは分からない」

 通報した人:「『もう、俺は店には行かない』と声を聞いたので何だったのかなと」「(Q.どういう口調?)すごく怒っている口調」

 番組の取材で、父親は大手家電量販店に勤めていて「もう店に行かない」などと普段は聞かない男の怒鳴り声が聞こえたといいます。また、犯行があった直後、この父親は山下容疑者について「知っている」と答えたそうです。

 通報した人:「妻が警察と話した際に(警察が)『犯人が分かりますか?』と言った。(妻が)『犯人のことを聞いています』と言ったら、旦那さん(被害者の父親)が『僕が分かります』と電話を替わった。ただ、僕は聞いていない」

 山下泰範容疑者:「私がやったことに間違いありません」

 取材で浮かび上がった父親と容疑者の関係性。しかし、中学生がなぜ被害に遭ってしまったのか、動機の解明はこれからです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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