カプセルで薬を時間差放出 飲み忘れなど防止へ(2023年5月2日)
将来的には薬の飲み忘れや飲み間違いがなくなるかもしれません。カプセルに入った薬を時間差で放出する技術が開発されました。
米・ライス大学、ケビン・マクヒュー准教授:「このカプセルを腫瘍(しゅよう)に直接、注入することで薬を必要な場所へ正確に届けることができ、体内の他の部位に影響を及ぼさないようにできます」
アメリカ・ライス大学の研究チームは、1回の注射で体内に入れた大量のカプセル状の薬を時間差で放出する技術を開発しました。
カプセルは小さいもので直径約0.1ミリ。
溶ける時間に差を付けるため、作る過程で調整を加えています。
大量のカプセルを皮下注射で注入して必要な場所に直接届けると、カプセルは数週間から数カ月ほどの時間差をもって溶け、薬が体内で少しずつ自動的に放出されていくという仕組みです。
この技術はもともと薬の飲み忘れや誤飲を防ぐために開発され、研究チームは今後、がんなど慢性疾患用のカプセル開発に取り組みたいとしています。
薬の時間差放出に詳しい福岡大学の三島健司教授は「カプセルをおおよそ1万分の1の大きさにできれば実現する可能性はある」と話しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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