【ウクライナ全土空爆】少女ら市民犠牲“ウクライナ”反撃準備は完了◆日曜スクープ◆(2023年4月30日)

【ウクライナ全土空爆】少女ら市民犠牲“ウクライナ”反撃準備は完了◆日曜スクープ◆(2023年4月30日)

【ウクライナ全土空爆】少女ら市民犠牲“ウクライナ”反撃準備は完了◆日曜スクープ◆(2023年4月30日)

ロシアによる空爆で、幼児を含む多くの民間人が犠牲となった。28日、ウクライナ各地でミサイルや無人機によるロシア軍の攻撃があり、中部チェルカスイ州ウマニでは集合住宅が破壊、子ども6人を含む23人が死亡、18人が負傷した。東部ドニプロでは民家が破壊され、女性(31)と女児(2)の2人が死亡した。キーウ州ではミサイルの破片で少女(13)ら2人が負傷した。ウクライナ空軍によると、ロシア軍は、長距離戦略爆撃機「Tu-95」を出動させ、カスピ海から巡航ミサイル23発を発射した。ウクライナ軍は防空システムにより、このうち21発を撃墜した。ロシア国防省は「ウクライナ軍予備部隊の配置場所を標的に攻撃を加え、すべての目標に命中した」と声明を発表した。実際には、被害を受けたのは軍施設ではなく、集合住宅や民家だった。ウクライナ空軍報道官は、ロシアの攻撃は迎撃が困難とされる巡航ミサイル「イスカンデルK」によるものと発表した。ウクライナ軍は19日に、米国製の地対空ミサイルシステム「パトリオット」とドイツ製の「IRIS-T」の受け渡しの完了を発表しており、この事情を知ったロシア軍が広範囲な爆撃で防空システムの防御性能などを確認するために攻撃を実施したものと見られている。

5月9日の旧ソ連による「対独戦勝記念日」に向け、ロシア軍は、戦果獲得を重視しているとの見方があり、東部要衝バフムトの完全制圧を狙い、戦闘を継続する。バフムトでは両軍による消耗戦が展開されている。約9割の支配を主張するロシアの民間軍事会社「ワグネル」のプリコジン氏は「ワグネルの仕事は反撃の可能性を前に、ウクライナ軍を消耗させる」と述べたことを、米シンクタンク・戦争研究所が明らかにした。ウクライナ東部軍の広報担当官・チェレバティ氏は「ロシア軍は全ての戦力をバフムトに集中させている。我々が管轄する作戦領域の他の場所では、ロシア軍は、強力な戦闘作戦は実施していない」と語った。ウクライナの英字サイト「キーウインディペンデント」は23日、ウクライナ軍は、バフムト西側に位置する補給路「0506」を数週間ほど使用しておらず、代わりに農道などを補給路としながら、戦闘活動を継続していることを報じた。

ウクライナのレズニコフ国防相は28日、反転攻勢について言及し、「準備はほぼ完了した」と述べるとともに、気候条件を見極めながら行動着手を判断すると語った。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、ウクライナに戦闘車両のうち98%以上が既に引き渡されたことを明らかにした。装甲車両1550台、戦車230台が外国の支援国からウクライナに届けられた。米軍欧州司令官でNATO最高軍事司令官のカヴァリ氏は「ウクライナが必要とする物資を提供したと確信している。彼らの作戦を維持する」と述べ、支援継続を表明した。戦争研究所は、反転攻勢の成否を決する枢要なポイントを指摘する。ウクライナ軍は昨年9月、ハルキウ州での反転攻勢に至っては、4旅団を駆使して作戦を展開した。今回の反転攻勢では、2倍以上の規模となる9旅団を編成するとされているが、実戦において部隊が機能するかが焦点となる。また、ロシア軍の防御陣地へ迅速に到達するために、移動に障害となる地雷除去の成否が重要となる。米戦争研究所の最新情報を基礎に戦況を詳報・解説する。

★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、駒木明義(朝日新聞論説委員)
★アンカー:秋田浩之(日本経済新聞・本社コメンテーター)
(動画公開は放送から2週間です)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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