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【月面着陸“失敗”】日本の宇宙関連企業が「民間初」目指したが…「燃料切れ」で月面に落下か
日本の宇宙関連企業「ispace」の月着陸船が、民間企業として世界初の月面着陸に挑みました。しかし、着陸直前に通信が途絶え、失敗となりました。
◇
26日、多くの報道陣が集まる中、日本の宇宙関連企業「ispace」が会見を開きました。
ispace 袴田武史CEO
「月面着陸が達成できない状況を確定いたしました」
民間企業として世界初の月面着陸を目指していましたが、計画は失敗に終わりました。
約38万キロ離れた月を目指し、2022年12月にアメリカ・フロリダ州から「ispace」の月着陸船が飛び立ちました。
ispace 袴田武史CEO
「小さな子どもにも将来の希望を持っていただければ」
「人が住める月」を見据え、小型ロボットを乗せて旅立った月着陸船は、青く輝く地球や月面をカメラでとらえながら、ゆっくりと月へと近づいていきました。
そして、打ち上げから約4か月半がたった26日未明。着陸船は月面に向けて減速し、計画通りの着陸態勢になりましたが…。
ispace 袴田武史CEO
「途中で推薬(燃料)が切れているようで、その後に自由落下があって速度が加速して地面にハードランディングしたと」
着陸船はエンジンを逆噴射させ、減速しながら月面に近づいていましたが、高度の情報に誤りがあり、途中で燃料切れになり、月面に衝突するような形で落下したとみられています。そして、管制室との通信が途絶えたということです。
アポロ11号が人類初の月面着陸に成功したあの日からおよそ54年。今回は着陸に至りませんでしたが、着陸直前までのデータは得られたといい、すでに次を見据えています。
ispace 袴田武史CEO
「着陸するところまで通信が確立していてデータを獲得できていることは、非常に大きな達成。次に向けた大きな大きな一歩」
この一歩は人類にとって偉大な一歩となりうるのでしょうか。次回の打ち上げは来年に予定されています。
2023年4月26日放送「news every.」より)
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