【速報】五輪汚職事件 AOKI前会長に懲役2年6カ月執行猶予4年 東京地裁(2023年4月21日)

【速報】五輪汚職事件 AOKI前会長に懲役2年6カ月執行猶予4年 東京地裁(2023年4月21日)

【速報】五輪汚職事件 AOKI前会長に懲役2年6カ月執行猶予4年 東京地裁(2023年4月21日)

 東京オリンピック・パラリンピックを巡り、組織委員会の元理事に賄賂を渡した罪に問われている紳士服大手「AOKIホールディングス」の前会長ら3人に対し、東京地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

 「AOKIホールディングス」の前会長・青木拡憲被告(84)と弟で元副会長の寶久被告(77)、「AOKI」元社長の上田雄久被告(41)の3人は組織委員会の元理事高橋治之被告(79)に対し、大会スポンサーの選定などに関して有利な取り計らいを受けたいと依頼し、謝礼などの趣旨で2800万円の賄賂を渡した贈賄罪に問われています。

 21日の判決で東京地裁は青木拡憲被告に懲役2年6カ月、執行猶予4年、寶久被告に懲役1年6カ月、執行猶予3年、上田被告に懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。

【これまでの経緯】

 2018年に組織委員会と大会スポンサー契約を締結した「AOKIホールディングス」の会長だった青木拡憲被告ら3人は、去年8月に贈賄罪で逮捕され、翌月には3人で合わせて4億5000万円余りの保釈保証金を現金で納付し、保釈されました。

【「事件を起こして申しわけないです」】

 去年12月に開かれた初公判では3人はいずれも「間違いありません」と起訴内容を認めました。

 その後の冒頭陳述で検察側は「2017年に青木拡憲被告らは高橋被告と会食した際に、スポンサー契約の話を持ち掛けられた。ブランドの価値を高められると考え『やりましょう』などと即答した」と指摘しました。

 青木拡憲被告は被告人質問で契約金額の相場とされる15億円を支払ってでもスポンサーになったかと検察側に聞かれると、「その力はございませんでした」と答えました。

 そのうえで、半額の7億5000万円で契約できるよう高橋被告にお願いしたかとの質問には「はい」と答え、便宜供与を受ける認識だったことを認めました。

 そして、「事件を起こして申しわけないです。心から深く反省しております」と謝罪しました。

【検察側「大会を私利私欲のために利用」】

 2月の論告で検察側は「大会を私利私欲のために利用し、国内外の信用を失墜させた」と指摘し、青木拡憲被告に懲役2年6カ月、寶久被告に懲役1年6カ月、上田被告に懲役1年を求刑しました。

 一方、弁護側は「私的な利益を得ようとする高橋被告に利用された」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めていました。

【五輪汚職事件の収賄額は2億円近くか】

 東京オリンピック・パラリンピックを巡る一連の汚職事件で、高橋被告は5つのルートで賄賂を受け取ったとして起訴され、その総額は2億円近くに上ります。

 金額の詳細は以下の通りです。
・AOKIルート:5100万円
・KADOKAWAルート:7665万円
・大広ルート:1517万1250円
・ADKルート:4805万9244円
・サン・アロールート:715万7687円
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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