【84歳の夫死亡】逮捕の妻が近所の人に…「“ぼけているからたたく”って」
千葉県野田市の住宅で、84歳の夫が78歳の妻に殴られ、その後、死亡する事件がありました。凶器となったのは、“ハンディモップ”でした。近所の人は、「夫がぼけているからたたいてくる」と妻が話していたことや、妻の日常的な怒鳴り声を聞いていたといいます。
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事件が起きたのは、千葉県野田市にある住宅で、玄関には花も飾られていました。78歳の妻が84歳の夫を殴り、けがをさせた疑いで逮捕されました。2人はこの家で長年暮らす高齢の夫婦でした。
78歳の妻・田口よう子容疑者が、84歳の夫・寅勝さんを殴り、けがをさせた疑いで逮捕されたのです。寅勝さんは脳挫傷などの重傷を負い入院。事件から1週間後となる18日夜、亡くなりました。
田口よう子容疑者（供述で）
「ハンディモップで殴ったことは間違いない」
凶器となったのは、手に持って机を掃除するような小さな“ハンディモップ”でした。
事件が起きたのは、今月11日の午前8時ごろ。よう子容疑者は自宅でハンディモップを使い、夫の寅勝さんの頭や顔、両手を何度も殴った疑いがもたれています。
警察によると、動機は「捜査中」だといいます。ただ、近所では妻・よう子容疑者から最近、「ある悩み」を打ち明けられたという人がいました。
よう子容疑者から悩みを聞いた人
「（寅勝さん）『ぼけているんだ』って、『認知症なんですよね』って」
「『ぼけてるからたたく』って、『たたくのよ』って、『痛くて』。『ここも青たんなのよ』って見せてきたことあって」
――ご相談というか、お話しされていたのはいつ？
よう子容疑者から悩みを聞いた人
「だいぶ前ですよ、1か月か、2か月くらい前」
また、今年に入り、寅勝さんが外を出歩く姿を見なくなったと言います。
一方で、近所の人たちがそろって耳にしたという音が…。
――トラブルとか大きな音は？
近隣住民
「しょっちゅうですよ。大きな声を張り上げたり」
近隣住民
「奥さんの声が大きかった。旦那さんと言いあいっこして」
妻・よう子容疑者の怒鳴り声が、長年にわたり日常的に聞こえていたと言います。事件発覚のきっかけも、寅勝さんが入院していた病院からの「虐待の疑いがある」という通報でした。
夫が認知症との話もあるこの夫婦。近所の人は「2人の娘がいた」と話しています。
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では、高齢の夫婦が2人で暮らしている時、その家族や子ども達など、周囲はそのような対策ができるのか。
家族介護に詳しい NPO法人てとりん・岩月万季代代表理事
「どんなことに不自由さを親が抱えているのかということを、子どもがきちんと把握することによって、必要な介護保険サービスだとか、まわりの支援というものを適切に受けてもらうということを進めていくことができる」
「ただ、それは離れているとなかなか分からないことですので、たとえば地域包括支援センターの職員であったり、ケアマネジャーから情報をもらったりしながら、必要なサービスを使ってもらうようにする」
警察は、傷害致死の疑いも視野に、調べを進めています。
(2023年4月20日放送「news zero」より）
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