「努力義務」の適用は見送る 5歳~11歳子どもへの接種

「努力義務」の適用は見送る 5歳~11歳子どもへの接種

「努力義務」の適用は見送る 5歳~11歳子どもへの接種

5歳から11歳の子どもへのワクチン接種が早ければ、来月にも始まる予定です。学校などでの集団感染や家庭内感染を防ぐ狙いがありますが、接種を強く促す「努力義務」の適用については見送られました。

きょう、新たに1万8891人の感染者が発表された東京。

東京都医師会 猪口正孝副会長
「現在、都民の約80人に1人が検査陽性者として、入院宿泊・自宅のいずれかで療養しております」

午後に行われた東京都の新型コロナに関するモニタリング会議では、療養者のうち、入院・療養などを調整中の人と自宅療養者がおよそ95%で、大半を占めていることが明らかになりました。

自宅療養者はさらに増えているということで、専門家は、「これまでに経験したことのない危機的な感染状況が続いている」と警鐘をならしました。

こうした中、今朝、東京・江東区では・・・

担当者
「3万2000通、確認できました」

職員が5歳から11歳の子どもへのワクチン接種券の確認に追われていました。厚労省は先月、5歳から11歳の子どもを対象に、ファイザーのコロナワクチンを承認。来月にも接種が始まる予定で、江東区はきょう、対象となるおよそ3万2000人分の接種券を発送しました。

担当者
「いろいろなご意見ありますけども、一定の方はやはり早く打ちたいという風に考えている方もいらっしゃると。一日でもはやく接種の機会をご案内できるように準備を進めています」

現在、コロナワクチンの接種は妊婦を除いたすべての対象者に、接種を強く促す「努力義務」を適用するよう法律で定められています。一方、子どもへの接種も「努力義務」とするかについては、専門家の間で意見が割れていました。

きょう開かれた専門部会で、出席した専門家から「オミクロン株に対する有効性について十分なデータがそろうのを待つべき」とする意見があがり、当面、子どもへの接種については努力義務としない方針となりました。今後、データがそろった段階で再び検討することにしています。
(10日18:28)

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