木村容疑者は『黒色火薬』使用の可能性 爆発物所持して大阪中心部経由で現場に移動か(2023年4月20日)

木村容疑者は『黒色火薬』使用の可能性 爆発物所持して大阪中心部経由で現場に移動か(2023年4月20日)

木村容疑者は『黒色火薬』使用の可能性 爆発物所持して大阪中心部経由で現場に移動か(2023年4月20日)

岸田文雄総理の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、容疑者は爆発物を持ったまま梅田や難波など大阪の中心部を経由して事件現場に向かった可能性があることがわかりました。

 4月15日、和歌山市の漁港で岸田文雄総理の演説直前に爆発物を投げ込んだなどの疑いで逮捕された木村隆二容疑者(24)。警察は現場から爆発していない筒を押収して調べていましたが、この筒の中に黒い粉末が入っていたことがわかりました。リュックサックから押収した小瓶にも同様の粉末が入っていて、警察は花火などに使われて爆発力は弱いものの煙が多い「黒色火薬」の可能性があるとみて、粉末の鑑定を進めています。

 木村容疑者は事件当日の朝に兵庫県川西市の自宅を出たとみられていますが、その後、バスや電車などの公共交通機関を利用して、梅田や難波など大阪の中心部を経由して和歌山の現場に向かった可能性があるということです。爆発物を持ったまま人通りの多い土曜日の大阪の繁華街を移動していた可能性があり、警察は防犯カメラを解析するなどして足取りについても裏付け捜査を進めています。

 当初は取り調べで「弁護士が来てからお話しします」と話したという木村容疑者。選挙制度に強い不満を持っていたとみられますが、逮捕後、ある著名な弁護士に依頼したいと警察に伝えていたことがわかりました。

 (元日弁連会長 宇都宮健児弁護士)
 「月曜日に事務員が出勤したときにですね、土曜日(事件当日)に和歌山西警察署から『木村容疑者から弁護を依頼したい』というような留守電が入っていたということです」

 こう話すのは宇都宮健児弁護士。日弁連の元会長で東京都知事選にも出馬。過去には選挙の供託金制度は違憲だとする裁判の弁護団長を務めた経験があります。留守電が入っていたのは事件当日の土曜日で、気づいたのは週明けの月曜日でした。すると、直後に再び和歌山県警から電話があり、「新たな弁護士と会ったので依頼は取り下げます」と伝えられたといいます。

 (元日弁連会長 宇都宮健児弁護士)
 「(Q木村容疑者と面識は?)全くないんです。地方の本人訴訟で供託金違憲訴訟をやっている方もいましたけど、その中には木村さんはいなかったですね」

 現在も黙秘を続けて雑談にも応じていないという木村容疑者。犯行の動機はいつ明らかになるのでしょうか。

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