【総理に爆発物】自作か…40m先に破片の“跡”も(2023年4月17日)

【総理に爆発物】自作か…40m先に破片の“跡”も(2023年4月17日)

【総理に爆発物】自作か…40m先に破片の“跡”も(2023年4月17日)

 岸田総理が遊説中に襲撃された事件。投げ込まれた爆発物の一部が40メートルほど離れた倉庫のそばから見つかったことが新たに分かりました。襲撃の目的は何だったのか。木村容疑者の足取りや行動から人物像が見えてきました。

■“爆発物”自作か 40m先に破片も

 背筋を伸ばし、じっと前を向く男。マスク姿でその表情は分かりませんが、一点を見つめ顔を隠す様子は見えません。17日送検された木村隆二容疑者24歳です。

 現職の総理大臣に向け、爆発物が投げられたのは2日前のこと。新たに分かったことがあります。木村容疑者が投げた銀色の筒状のもの。不気味に白煙が出ています。さらにもう一つ、手元に映る筒状のもの。もう片方の手にはライターなのか、黒いものも握られています。

 警察によると、容疑者が爆発物を“自ら”作っていた可能性があることが分かりました。

 目撃した人:「棒状のもので両端が膨らんだ感じ。青と赤のてかてか光るようなも付いていて、その横に導火線のような付いているいる。煙のようなものが出ていた」

 雑賀崎漁業協同組合・濱田光男組合長:「(Q.何が落ちていた?)上のキャップとかボルトとナットとかぎょうさん落ちてました」「(Q.何個くらい?)7つ。ナットがね。先のキャップはあっちと…。4つ」「(Q.色は焼け焦げた跡とか?)あんまり分からんかったけど、ちょっと茶色っぽい」

■社交的から一転 男の素顔明らかに

 岸田総理に向け、爆発物を投げ演説を妨害した疑いが持たれる木村容疑者。徐々にその人となりが分かってきました。

 1カ月以上前に目撃近隣住民:「おとなしい。とにかくおとなしい、あいさつをしたら返してくれる」

 川西市にある木村容疑者の自宅。庭には様々な花が咲き手入れもされています。

 小・中学校の同級生:「(Q.小学校のころの木村容疑者の様子は?)社交的で元気というイメージ。一緒にサッカーをやっていた」

 サッカーもやり、社交的だったという小学校時代。中学ではあまり目立たなかったようです。

 木村容疑者の中学校の同級生:「席が近い時、普通に笑って話しかけてくれる子だった。サッカー好きだったのは知っている。男の子数人でつるんでゲームしていた。ゲーム以外の趣味は料理していたイメージ」

 ただ、この同級生は中学での異変を見ていました。

 小・中学校の同級生:「中学のころから出たくない音楽の授業があって、それを出たくない理由でその日だけ学校来なくなって、それがきっかけでいじめられ始めて性格がすごく内気・内向的になった。『お前なんで来おへんねん!』みたいな罵声浴びせられた」

 半年前に、自宅近くで姿を見た人もいました。

 近隣住民:「庭で1人うつむいていた。犬を散歩させているのを見ているのかなって感じ」

■男の目的は?政治との関わり「報酬について」
 
 なぜ、現職の総理を狙ったのか。政治との関りも見えてきました。去年9月に行われた自民党市議の市政報告会。そこに木村容疑者の名前があったそうです。関係者も若い男性と話したことを覚えていました。

 自民党関係者:「去年9月の市政報告会で参加者に記入してもらった名簿に、同姓同名の人物がいた。市政報告会が終わった後に参加者の若い男性と話したことは覚えている。報酬について聞いてきた」

 木村容疑者かどうか定かではないということですが、会場に若い男性は他にいなかったそうです。

■“襲撃”10分前新たな映像 男の足取り

 規制線が外れた現場。ANNは新たな防犯カメラの映像を入手しました。これがその映像です。現場となった港へ向かう人々が映っています。画面左から黒い手提げを持った木村容疑者とみられる姿が映ります。歩いている二人を追い越し、足早に演説会場に向かっています。

 カメラの位置はここ。爆発現場がここにあります。最寄りのバス停はここにあります。仮にバスで来たとすれば、到着する時間が11時13分。その3分後の11時16分。飲食店の防犯カメラにも容疑者とみられる人物が映っていました。岸田総理を乗せたとみられる車列。それを追うように漁港へ向かう容疑者。その2分後のこちらの防犯カメラ映像です。前の映像にはなかった手提げを持っているように見えます。この中にナイフが入っていたとみられています。そして爆発現場に向かう映像へとつながります。この映像から数分後…。

■爆発物40メートル先まで破片 その威力は

 爆発物はどんなものだったのか…。新たな事実も分かりました。壁には何かがぶつかったような生々しい跡が残されています。爆発があったのはここ。爆発物の一部とみられる物体がぶつかったのはこの建物です。距離にして40メートルほどあります。

 雑賀崎漁業協同組合・濱田光男組合長:「爆発物が見つかった新たに。爆発した破片があって写真撮ったりしていた。このくらい。当たってへっこんでいるやん。破片は上にのっていた。」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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