アレルギー悪化に注意 不気味な色に染まった札幌…広範囲で“黄砂”(2023年4月12日)
中国で発生した黄砂は、西日本から北海道の広範囲で観測されました。これほど広い範囲で観測されたのは、2年ぶりのこと。12日午後7時現在、28道府県で確認されています。
札幌上空、ヘリから見た黄砂。黄色とも、茶色とも形容しがたい不気味な色で街が染まっています。
札幌市内にあるうどん店。普段、麺を打っている2階を見せてもらいました。
手打ちうどん釜や:「窓の隙間から黄砂が入ってくる可能性もあるので、チェックして、製麺の量を抑えて。(Q.黄砂は2年前にもあったが、今回くらい飛んでくるのは)初めて、ひどいですよね)
普段なら、くっきりと見える福岡PayPayドームも12日は灰色に沈んでいました。大阪市上空。黄砂の影響で街が、かなりかすんで見えます。
愛知県春日井市にあるクリニック。患者:「花粉症もあるので、重なるとよりひどい症状になってしまう」
黄砂によって、アレルギー症状や呼吸器疾患が悪化するとの報告もあります。
中村耳鼻咽喉科・中村好克院長:「今まで、花粉症で咳が出てなかった人も、急に咳が出るようになって、なかには夜、咳で寝られない。咳ぜんそくを発症する人もいる」
大陸から流れ込んできた黄砂は、時間の経過ともに北日本でより顕著です。秋田市内にも黄砂が飛来。車のボンネットを触ると、たくさん付着していることがわかります。
この黄砂、海の向こうでは、日本とは比べ物にならない影響が出ています。
韓国・ソウルでは、11日から出ていた警報のレベルが格上げされ、すべての地域に『注意警報』が出されています。大気中の黄砂の濃度は、通常の10倍。1日で街は一変しました。日本よりも早い段階で“マスク解除”となっていた韓国ですが、また頼らざるを得ない状況になっています。
ソウル市民:「空気が汚れている気がして、マスクをつけなきゃって。目がチクチクして、のどはカラカラですね」
ソウル市民:「いま、風邪を引いていて、風邪か黄砂のせいなかわかりません」
黄砂は、韓国のはるか西、中国とモンゴルの国境ほどにあるゴビ砂漠などから飛来しています。砂漠の近く、内モンゴル自治区では、交通マヒの状態になっています。通行できるようにと、スコップで奮闘しますが、人が太刀打ちできる状態ではありません。
中国で広範囲に黄砂が発生したのは、今月10日。2日かけて、日本にやってきたことになります。黄砂の影響は、13日にかけて続くとみられます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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