不倫報道も4選…神奈川・黒岩氏“万歳なし” 奈良知事選では自民・高市氏に責任論も(2023年4月10日)
9日に行われた知事選で、自民党が日本維新の会に敗れた奈良県で県連会長を務める高市早苗大臣に責任論が浮上しています。一方、神奈川県では4回目の当選を果たした黒岩祐治知事(68)が万歳三唱を行いませんでした。
■神奈川・黒岩氏 4選も“万歳なし”
統一地方選の前半戦が行われた9日。9つの道府県の知事が決まりました。神奈川県の黒岩氏もその一人です。2位に130万票近く差をつけて圧勝したのですが…。
4選を果たした神奈川県・黒岩祐治知事:「県民の皆様、そして県職員の皆様に大変、不快な思いをさせてしまいました」
当選が決まった9日もその表情は暗く、喜びの色はありませんでした。
4選を果たした神奈川県・黒岩祐治知事:「本来ならば万歳といったことで皆様と笑顔で喜び合う、勝利を喜び合うのが通常ではありますが、正直、今の私の心境は万歳と言って喜ぶ心境ではありません」
何が、“万歳と言って喜ぶ心境”ではなくさせたのか。それは、選挙戦真っただ中の今月6日に出た週刊文春の記事です。黒岩氏が知事になる前からの11年間。テレビキャスター時代から年下の女性と不倫関係にあったことが報じられたのです。
神奈川県・黒岩祐治知事:「知事という立場になる人間が、不適切な関係を続けていることは良くないことと思い、別れることをお願いしました。その年のクリスマスイブに私の妻宛てに、私とのやり取りのメールをコピーしたものが突然、送られてきました。妻は何も知らなかったので、大変な衝撃を受けました」
週刊文春の記事によると、黒岩氏は女性に対して卑猥(ひわい)な内容のメールを数多く送っていました。
神奈川県・黒岩祐治知事:「心からわびたいと思います」
■保守分裂の奈良県知事選 “維新”が制す
奈良県知事選で当選したのは、日本維新の会から立候補した山下真氏。新人です。知事選には現職として5期目を目指した荒井氏も出馬していましたが…。
落選・荒井正吾前知事:「大変、残念な結果となりました」
荒井前知事、これまでは自民県連の推薦を受けてきましたが、今回はありませんでした。代わって自民県連が推薦したのが元総務官僚の平木省氏です。
落選・平木省氏:「今回の結果について私の力不足。それ以上、何ものでもございません」
奈良県ではこれまで自民党が推してきた候補、そして新たに推した候補で保守が分裂していたのです。
奈良県・山下真新知事:「平木さんと荒井さんの票を足すと私を上回っていますので、そういう意味で言うと自民分裂の影響が大きかったことはこれは否めないと思っています」
■自民・県連会長 高市氏に責任論
奈良県連の会長は高市大臣。去年、秋に就任しました。
高市大臣は今年2月、「荒井知事には『名誉の勇退』をお勧めした方が良いという結論になりました」とSNSに投稿していましたが、荒井氏が引くことはありませんでした。
平木氏は、高市大臣の総務大臣時代の大臣秘書官。ただ、高市大臣が応援に入ったのは投開票日の直前になってからでした。開票を見守る平木氏の事務所にもその姿はなく、代わりにメッセージが読み上げられました。
高市大臣からのメッセージ:「自民党奈良県連会長でありながら、国会答弁に追われたうえに、高熱が続き、張り付きで応援することがかないませんでした、深くおわび申し上げます」
自民党内からは。
自民党関係者:「完全に高市さんの責任でしょう。荒井さんも『高市が丁寧に説明してくれていたら、禅譲する可能性もあったのに』と言っていて、今回は相当意地になっていたらしい」
高市大臣は9日、「皆様の懸命の努力に敬意を表する」とコメントを出しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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