【バフムト激戦継続】ロシア攻勢で“補給路に脅威”反転攻勢の始動は◆日曜スクープ◆(2023年4月9日)

【バフムト激戦継続】ロシア攻勢で“補給路に脅威”反転攻勢の始動は◆日曜スクープ◆(2023年4月9日)

【バフムト激戦継続】ロシア攻勢で“補給路に脅威”反転攻勢の始動は◆日曜スクープ◆(2023年4月9日)

侵攻による理不尽に終止符は打たれず、ウクライナの子どもたちに襲いかかる深刻な実態が露呈する。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、侵攻により3月の1カ月間で、ウクライナの民間人756人が死傷したことを明らかにした。OHCHRによると、確認された一般市民の犠牲者のほとんどは、広範囲に影響を与える爆発物、地雷によるものだという。侵攻開始の昨年2月24日から今年4月2日までの犠牲者は、死傷者は2万2607人、約41%がドネツク州、ルハンシク州で発生している。侵攻開始後から今年3月末までの子どもの死者数は501人にのぼる。また、英国防省は、ロシア国内の43カ所の施設で、6000人以上の子どもが拘留されている事実を示す調査結果を明らかにした。OHCHRのフォルカー・テュルク氏は「これらの数字は氷山の一角に過ぎない」と、実際の被害は予想以上に多いことを示唆した。

国連人権理事会は4日、ロシアに対し、ウクライナ占領地から連れ去った子供や市民への面会と情報提供を要求する決議案を採択、連れ去りを違法と非難し、停止を求めた。同理事会加盟の47カ国のうち28カ国が決議案に賛成し、中国を含む2カ国が反対した。また、子ども連れ去りの戦犯容疑で国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が発布されているロシアのリボワベロワ大統領全権代表(子どもの権利担当)が同理事会の非公式会合にオンラインで出席した。ウクライナの子どもたちを紛争地域からの避難施策について議論する予定だったが、複数の代表者が「リボワベロワ氏がウクライナでの戦争に関する誤情報を拡散している」と厳しく糾弾した。

激しい攻防が続くウクライナ東部バフムトの情勢について、英国防省は7日、ロシア軍が勢いを取り戻しているとの新たな分析を発表した。ロシア軍はバフムト中心部に進出している状況に加え、バフムトカ川西岸を占領。西側にあるウクライナ軍の主要補給路である「0506ルート」に対する脅威が高まっている。空挺部隊で組織するロシア正規軍とロシアの民間軍事会社「ワグネル」が協力して、激しい攻撃を展開する。米シンクタンク・戦争研究所は5日、ロシア関係筋の情報として、ウクライナ軍が市西部に撤退しているとの情報を明らかにした。ウクライナ軍のチェレバティ報道官は「バフムト地域で1日に32回の攻撃があり、26回の戦闘が行われた」と激戦継続の現況を説明した。一方で、バフムト西側への撤退は、ウクライナ軍による限定的な戦略と捉える見方もある。ウクライナ軍のシルキー司令官は3月11日、「兵員を集めて反攻開始まで時間を稼ぐ必要がある」と、反転攻勢を目指す考えを示唆していた。ウクライナの現地英字紙「キーウ・ポスト」は6日、「ウクライナの成功は都市の保持ではなく、ロシアに“出血させる”ことだ」とする、米戦争研究所の分析を報じている。米戦争研究所の最新情報を基礎に戦況を詳報・解説する。

★ゲスト:廣瀬陽子(慶応義塾大学教授)、小泉悠(東大先端研専任講師)
★アンカー: 杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
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