【独自】「何も残ってないよ！」上海ロックダウンから1年 李強氏に詰め寄る“勇猛おばさん” 当時を語る “ゼロコロナ”に注文も｜TBS NEWS DIG
1年前のきょう、事実上のロックダウンとなった中国・上海。当時、権力者に詰め寄る様子から「勇猛おばさん」として注目された女性がJNNの取材に応じ、当時の真相を語りました。
2400万人が暮らす中国最大の経済都市・上海。ゼロコロナ政策が終わったことで賑わいは戻りつつありますが、1年前のきょうは…
記者
「封鎖されていて渡ることができません」
去年の3月28日、新型コロナの感染拡大を受け、上海の東エリアでは外出や店舗営業が禁止に。数日後には、ほぼ全域が事実上ロックダウンとなりました。
食料品が不足するなど事態が深刻化するなかで起きたのが…
記者
「李強氏はこの団地を視察中に住民らに激しく詰め寄られました」
市民
「食料高いよ！何も残ってないよ！」
当時、上海市トップだった現在の李強首相が住宅地の視察に訪れた際、大勢の市民が集まったのです。中でも注目を集めたのが、犬を連れたこちらの女性。国内メディアでは伝えられませんでしたが、一部の海外メディアから「勇猛おばさん」とも称されました。
JNNは今月、この女性の単独取材に成功しました。
李強氏に話しかけた女性
「犬の散歩に出たときに警察がいて、李強氏が来たことに気づきました。誰も前に出て訴えかける勇気がなかったので、私が言ったんです」
女性は一体、何を伝えたのかと言うと…
李強氏に話しかけた女性
「『あなたのこのやり方は正しい』と言いました。彼は別の場所で視察していたが、こちらも多くの住民がいるからと急遽来たのです。（彼は）真の指導者です」
こう話しますが、一方で、事実上のロックダウンは正しかったと思うのか聞いてみると…
李強氏に話しかけた女性
「当時は封鎖しなければ、新型コロナの蔓延はさらにひどくなっていたでしょう。でも物資の供給は保証されるべきでしたね」
私たちの取材にあの日のように堂々と話した「勇猛おばさん」。混乱も招いた突然のゼロコロナ政策終了については、「医療資源や薬を準備してからにすべきだった」と注文をつけるのも忘れませんでした。
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