「戦場のようだ」…巨大竜巻が時速110キロで襲来 街が壊滅状態 米ミシシッピ州など(2023年3月26日)
アメリカで複数の巨大な竜巻が同時に発生し、竜巻が通過した街はがれきの山となりました。懸命の救助活動が行われていますが、被害の全容は見えていません。
天井のパネルが外れ、飛び出したウレタンが宙を舞います。さらに容赦ない強風に天板が落ち、校舎内は次々と破壊されていきます。この映像は、防犯カメラが撮影した竜巻が高校を襲う瞬間です。
CNNなどによりますと、現地24日夜、ミシシッピ州などで竜巻が発生。その被害は州をまたいで広範囲に広がり、竜巻の通報は約6時間で12件にも及んでいます。これまでに、少なくとも26人が死亡しました。
人口約1800人の街、ローリングフォーク。時折、雷が瞬く暗闇のなか、ヘッドライトに照らし出されるのはがれきの山となった住宅や、横倒しになった車です。竜巻の通過で街は壊滅的な被害を受けました。
地元住民:「死んだと思った」「戦場のようだった」「家は一つも残っていない」
現地メディアによりますと、この季節は竜巻が発生しやすいのに加え、メキシコ湾の記録的に高い海面水温により、威力を増したと報じています。時速110キロで押し寄せた竜巻。あっという間の出来事だったといいます。
地元住人:「通り過ぎた時にすごく速いヘリコプターのような音が…。あまりに速かったので、避難するので精一杯でした」「(Q.どのくらい続きました?)15分もなかったです」
一夜明けると、その惨状がより明らかとなりました。至る所に潰れた車両が散乱し、住宅街が見る影もありません。ガソリンスタンドを支える鉄骨は風の力によって、ぐにゃぐにゃに折り曲げられています。
現地では25日の朝から本格的な救助活動も始まっていますが、建物の生き埋めになっている人もいるとみられ、当局は死傷者の数はさらに増えると予想されると発表しました。それでも住民たちはすぐに片付けを始めています。
20年以上暮らしてきた住人:「すべてを失いましたが、命は無事でした。家は倒壊し、トラックや車も壊れました。でも私たちは大丈夫です」
冒頭の竜巻に襲われた高校も、“全壊は免れた”とSNSに画像をアップしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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