【栗山英樹 監督】WBCにメジャーのエース級投手が出場困難な事情…そんな中、大谷とダルビッシュが決勝で登板できた背景とは?【サンデーモーニング】|TBS NEWS DIG
日本の優勝で幕を閉じたWBC。野球の本場・アメリカでは、実力があっても大会そのものの出場すら叶わなかった投手も多かったとみられます。その背景にある“球団の思惑”とは?一方、決勝で“夢の投手リレー”が実現した大谷翔平選手とダルビッシュ有選手。その登板が所属球団から許された背景とは?手作り解説でお伝えします。
■所属先の球団が登板を承認したのは“決勝ギリギリ”
WBC決勝での夢の投手リレーで日本を優勝へと導いたダルビッシュ有選手と大谷翔平選手。準決勝、負けたら終わりのメキシコ戦では1点を争う終盤の展開でも登板がなく、決勝では果たして出番があるのかが注目されていました。
実は、大谷選手が所属するエンゼルスから登板の許可が下りたのは準決勝の後。ダルビッシュ選手に至っては試合開始の直前だったといいます。メジャーのエース級投手がWBCで投げることが、いかに難しいかがうかがえます。
■WBC出場に“リスクを抱える“メジャーリーガー
そもそも大谷選手やダルビッシュ選手ですが、大会出場すら叶わなかったかもしれないんです。
メジャーリーグのスター選手は複数年で数十億円、数百億円の大型契約を結ぶ、いわば“球団の資産”。1年を通して戦うレギュラーシーズンの直前にケガをしたり調整が乱れたりすると球団にとっては大きな損失となります。
とりわけ2人のような先発ローテーションの軸を担う選手ともなれば、より繊細な調整が求められるため、球団側がWBC出場に難色を示すものとみられていました。
実際、決勝で日本に敗れたアメリカの投手事情は苦しかったようです。
例えば、サイ・ヤング賞3度のカーショー投手は、球団が出場を認めたものの、過去の腰痛などがネックとなって保険に入ることができず、参加を断念。
参加した選手の中でも、決勝での登板を希望したリン投手は、球団から「絶対にだめ」だと言われたといいます。
■侍ジャパン“優勝の立役者”が出場した背景に“監督との強い絆”
では、そんな事情がある中で、大谷選手とダルビッシュ選手は、なぜ試合に出ることができたのか。スポーツジャーナリストの生島淳さんは「WBCに対する本人の強い希望があり、球団側が承認せざるをえなかったのでは」と指摘しています。
背景にあるとみられるのが、栗山英樹監督との“強い絆”です。まず大谷選手。高校3年生だった2012年、日本ハムの監督を務めていた栗山さんが、当時は誰もが懐疑的だった投手と打者の「二刀流」の育成プランを提示。大谷自身も「当初は両方やるという選択肢がなかった」と驚くほどでした。
そして2017年、大谷が海外FA権を取得する前にもかかわらず、希望通り、メジャーへと快く送り出したのも栗山監督でした。
一方、ダルビッシュ選手に対してですが、かねてから栗山監督は、「一生に一度でいいから『ダルビッシュ』とメンバー表に書かせてくれ」と繰り返し伝えていて、2022年、自らアメリカに渡り、直談判しました。
また、大谷選手からLINEで強く誘われたことも、出場へと気持ちが突き動かされたといいます。
そんな現役メジャーリーガーのエース2人が加わったことでチームがまとまり、日本を3大会ぶりの優勝に導いたのです。
(「サンデーモーニング」2023年3月26日放送より)
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