米相次ぐ銀行破綻に…バイデン大統領「あなた方の預金は安全」 異例の素早い対応背景は|TBS NEWS DIG

米相次ぐ銀行破綻に…バイデン大統領「あなた方の預金は安全」 異例の素早い対応背景は|TBS NEWS DIG

米相次ぐ銀行破綻に…バイデン大統領「あなた方の預金は安全」 異例の素早い対応背景は|TBS NEWS DIG

記者
「昨日、経営破綻を発表したシグネチャーバンクでは、早朝から行員が顧客の対応にあたっています」

12日の日曜日に経営破綻が発表されたニューヨーク州に本店を置く「シグネチャーバンク」。月曜の朝から支店には多くの人が。

顧客
「これから先、どうしたらいいか分かりません」
「昨日より前に破綻すると分かっていました。心配になりましたが、上手くいくと思います」

実は、2日前の金曜日には「シリコンバレーバンク」が破綻。週末にかけ銀行が相次ぎ倒れる事態に、アメリカ政府は動きました。まず、日曜のうちに、破綻した2つの銀行の預金は保護されると発表。そして。

バイデン大統領
「国民は、米国の銀行システムが安全だと確信を持つことができる。皆さんの預金は安全です」

バイデン大統領が月曜朝、急きょ会見を開いて国民に冷静な対応を呼びかけたのです。今回の対応の背景には、過去、アメリカが発端となった世界的金融危機の苦い経験があります。

大和総研 ニューヨークリサーチセンター 矢作大祐 主任研究員
「非常に早い決断だったと思う。リーマンショックの時は、土日含めて後手後手に回ったことがあった。今回、その教訓をしっかり踏まえた」

一方、政府が危機感を抱くのは、歴史的な物価高を抑えるために進めてきた中央銀行による急速な利上げの副作用です。

今回の銀行の破綻は、▼利上げに伴う債券価格の下落により経営が圧迫されたことに加え、▼ベンチャー企業などが金融機関から資金調達することが難しくなり、結果的に、問題の銀行の口座から資金を引き出す動きが加速したことが決定的な要因です。

こうした動きが拡大すれば、一気に景気が冷え込むという危機感が政府を動かしたとみられます。

大和総研 ニューヨークリサーチセンター 矢作大祐 主任研究員
「(破綻の)連鎖という形になってくると、2008年(リーマンショック)の香りがしてくる。少しリスクが高まってくる」

金融市場では、10を超える地方銀行の株が一時取引停止となるなど、不安もくすぶっています。

それでも中央銀行は、物価高対策として「利上げ」で金融引き締めを図るという強い意志を示し続けるのか。来週の会合での判断が注目されます。

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