“重症化する感染者”入院できず 透析患者のコロナ病床20人待ち
全国で入院している新型コロナの感染者のうち、「重症者」とされる人の数はきょう、去年9月末以来、およそ4か月ぶりに1000人を超えました。
東京都 小池百合子知事
「重症者数がじわじわと増加しているのが現状です。この2日間(おととい・きのう)新規陽性者数は2万人超え」
東京都ではきょうも、先週金曜日を上回る感染者が発表されました。検査数が頭打ちとなる中でも感染者は増え続けています。
また、きのう発表された全国の死者は88人で、すでに“第5波”のピークに匹敵するレベルにまで増加。医療現場もひっ迫していて、重症化するリスクが高いコロナ患者でも入院できない事態が起きていることがわかりました。
大久保病院 若井幸子副院長
「本来だったら入院しなきゃならないのに、入院できずにどんどん悪化してしまって」
東京・新宿区にある病院。重い腎臓病などの患者が「人工透析」を受ける透析室がありますが、このうちの8床を「コロナに感染した透析患者用」に確保しています。透析患者の多くは免疫力が弱く、新型コロナに感染すると重症化のリスクが高いといいますが・・・。
大久保病院 若井幸子副院長
「特に透析の患者は初期治療。最初に抑え込むことが大事になってくるので、なかなか入院ができなくて(初期治療が)遅くなってしまう人は、本当に肺炎が酷くなって酸素化が悪くなってというような状態」
コロナに感染した透析患者用のベッドは、すでに2週間前から満床が続いているといいます。
大久保病院 若井幸子副院長
「(患者を)出したら入れる、出したら入れるということで、毎日2人ぐらいずつ入れて(の繰り返し)」
日本透析医会などによりますと、コロナに感染した透析患者を受け入れることができる病床は東京都内全体でも110~120床ほど。これがおよそ1週間前からすべて埋まっているため、入院を待っているコロナに感染した透析患者が、きょう時点で、およそ20人いるといいいます。
大久保病院 若井幸子副院長
「闇雲に(通常の)コロナ病床を増やすことだけが対策ではないと思う。施設によって役割を分散するなど、何らかの方法がいるのかもしれない」
オミクロン株によって感染者の爆発的増加が止まらないなか、重症化リスクの高い感染者が優先的に入院できるよう病床のやりくりをすべきとの指摘。東京都は・・・。
東京都 小池百合子知事
「検討を重ねまして、オミクロンの特性をいかした形での新しい指標でお伝えをしたということです」
小池知事がアピールしたのは、「オミクロン対応の指標」。東京都が緊急事態宣言の必要性を判断するための新指標では、「重症者」の定義が変わりました。新型コロナの肺炎が重篤になった人だけでなく、コロナの影響で持病が悪化して重篤な容体になった人も「重症者」に加えることで、「重症病床」のひっ迫度合いをより正確に見極めようという試み。医療現場が第5波のような危機に陥る前に、先手を打つことは出来るのでしょうか。
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(04日17:21)
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