患者支援の弁護士が病院の「保険医登録」の取り消しなどを厚労省などに申し入れ 八王子の滝山病院事件｜TBS NEWS DIG
患者に対する暴行の疑いで職員が逮捕された東京・八王子市の「滝山病院」をめぐり、患者側の弁護士が厚生労働省などに対して、病院の保険医登録の取り消しを求める申し入れを行いました。
「本日は滝山病院の件に関しまして、指定医療機関の取り消しを八王子市の方に要望しております。これまでの監督のあり方について、今一度見直しをお願いするような形で申し入れをさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」
八王子市にある精神科の病院「滝山病院」をめぐっては、職員4人が患者に虐待をした疑いで警視庁が捜査していて、このうち50代の看護師1人が暴行容疑で逮捕されています。
この事件を受けて、患者側の代理人弁護士はきょう、厚生労働省や東京都を訪れ、滝山病院が患者に対して過剰な投薬をするなどして診療報酬を不正に請求している疑いがあるとして、保険医登録などの取り消しを求める申し入れを行いました。
相原啓介 弁護士
「同じ検査を使いまわして、実際には行っていない検査を行ったかのように記録だけをつけている。その検査について、当然診療報酬請求はされているということだと思いますので、もしそういうことがあれば、診療報酬の不正請求になる」
代理人弁護士はあわせて、病院の院長である朝倉重延医師が、2001年に保険医登録の取り消し処分を受けた埼玉県の「朝倉病院」の院長を務めていたにも関わらず、再び保険医登録されたいきさつについて、厚労省に開示を求めたということです。
また、5年前に所沢市に住んでいた50代の男性が、法律で必要な家族の同意を得ずに強制的に入院させられた疑いがあるとして、書類を作った所沢市の職員などを刑事告発したと明かしました。
病院側は一連の事件を受けて、「事実関係については、捜査機関などの調査に全面的に協力して参ります」とするコメントを発表しています。
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