「味方のふりして最低」批判も…“セクハラ撲滅”弁護士 自ら「セクハラ」公表し謝罪(2023年3月3日)
セクハラの撲滅に向けた活動をしてきた弁護士が、セクハラ行為をしていたことを自ら明かす異例の事態が起きています。「味方のふりして最低だ」などと、批判の声も上がっています。
■女性から“拒絶”も…「よい方向に解釈」
馬奈木厳太郎弁護士:「告発して、自分が不利益を受けることはないんだよと。声を上げていいんだという環境を整備したい」
かつて、セクハラ撲滅への思いをこう語っていた、馬奈木厳太郎弁護士。これまで、セクハラを告発した女優の代理人を務め、演劇界のハラスメント防止のための講習などを行ってきました。
しかし、1日の夜に自らがインターネット上で公表した文書は、にわかには信じがたい内容でした。
馬奈木弁護士(公表された文書によると):「ある方に対して、セクシャルハラスメントを行ってしまいました。しかも、その当時、その方の依頼を受けており、代理人という立場にありました」
セクハラと戦う“正義の弁護士”が告白した、まさかのセクハラ。馬奈木弁護士は既婚者ですが、裁判の依頼者だった女性に好意を抱き、体に触れたり、性的な関係を迫るメッセージを送ったりするなどしていました。
女性からは“拒絶”を示すメッセージが送られていましたが…。
馬奈木弁護士(公表された文書によると):「自らの都合のよい方向に解釈し、性的関係を迫る言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み苦しめてしまいました」
■「セクハラという言葉で片づけないで」
福島第一原発事故を巡る避難者の訴訟では、事務局長も務めた馬奈木弁護士。福島出身で馬奈木弁護士と知り合いの俳優・大内彩加さんは、演劇界でのセクハラ被害を訴えていますが…。
大内さんのツイッターから:「大変卑劣であり、許される行為ではありません。福島や演劇界を隠れ蓑にしないでください。味方のふりをして性加害なんて最低です」
さらに、大内さんは番組の取材に対し、次のようにコメントしています。
大内さん(番組の取材に対し):「被害者側が記者会見をする前に、加害者側が形だけの謝罪文を出したところが悪質です。あれをセクハラという言葉で片づけないでほしい」
■セクハラの自覚きっかけは…“懲戒請求”
馬奈木弁護士がセクハラを自覚したのは去年の年末。所属する弁護士会宛てに相手の女性から送られた、馬奈木弁護士に対する懲戒請求がきっかけだといいます。
馬奈木弁護士(公表された文書によると):「その懲戒請求書を読み、私は初めて、その方が私との関係を全く望んでいなかったこと、私の言動に苦しんでいたことを知りました」
セクハラ被害を訴える女性は3日、弁護団とともに馬奈木弁護士への民事提訴に関する記者会見を行う予定です。
(「グッド!モーニング」2023年3月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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