東京２日連続２万人超 緊急事態宣言要請の新基準を発表
東京都できょう新たに発表された新型コロナの感染者は２万６７９人でした。２日連続で２万人を超えています。こうしたなか、東京都はきょう午後、危機管理対策会議を開き、緊急事態宣言の要請を検討する新たな基準を発表しました。
それによりますと、▼新たに設定される重症病床の使用率と、入院患者のうち酸素投与が必要な患者の割合のどちらかが３～４割に達すること。また、きのう時点で１万６４６７人となっている▼７日間平均の新規感染者が２万４０００人となること。この医療提供体制と感染者数が基準に達した時点で、緊急事態宣言の要請を検討するということです。
トラックで運ばれていくのは、新型コロナの宿泊療養施設で提供される弁当です。東京都は先月から週に１回程度、駅弁などの提供を始めていますが、きょうから日本航空などと協力して国内線ファーストクラスの機内食をイメージした弁当１５００食を都内の宿泊療養施設で提供します。機内で提供されるコンソメスープのほか、節分の豆と、一足早いバレンタインデーとしてチョコレートも添えられています。
日本航空 ＣＡ 鈴木杏奈さん
「隔離期間中は外出ができず、お食事ぐらいしか楽しみがないと伺っているので、ぜひ機内食風のお弁当を召し上がって頂いて、少しでも早く元気になっていただければと」
東京都では１日の感染者が２万人を超えるなか、宿泊療養を希望する人も急増しています。都によりますと１日１０００人ほどの申し込みがあるということです。
都の担当者
「健康管理業務の時には各部屋を訪問して、寄り添ったような対応をさせて頂いている」
いまだピークが見えず感染拡大が続くオミクロン株。
国立国際医療研究センター 大曲貴夫 医師
「この水準が継続しますと、１週間後の２月１０日の推計値は１．５４倍の約１日当たり２万４７５６人と爆発的な感染状況となります」
きょう午後、感染状況を分析する都のモニタリング会議が開かれ、医療提供体制の警戒レベルがおよそ４か月ぶりに最も高いレベルに引き上げられました。高齢者への感染が広がっていて、入院患者のうち、７０代以上がおよそ半数を占めているということです。
緊急事態宣言の要請を検討する新たな基準として重症病床の使用率や７日間平均の新規感染者数を設定したことについて、小池知事は・・・
東京都 小池百合子 知事
「医療提供体制の逼迫を回避して命を守る、社会経済活動を継続して暮らしを守る、両方の観点からの指標であります。指標を満たした場合に緊急事態宣言の発出要請を総合的に判断をする」
（03日18:03）
