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コロナ禍でペットブームも“保護増加”『ネコの日』に考える(2023年2月22日)
2月22日は「にゃんにゃんにゃん」ということで、ネコの日です。
コロナ禍、在宅勤務が増えたことなどで、2020年からの3年間はネコを新しく飼う世帯が増えました。
その一方で、問題も起きています。
横浜市にある『キャットカフェ ミーシス』にいる35匹のネコは全て、保護ネコだということです。
運営を始めて14年ですが、最近引き取る数が増えていて、今までで一番多くなっているといいます。
2020年に保護された、メスのまおちゃんは元飼いネコとみられます。
『キャットカフェ ミーシス』能勢亜弓代表:「まおちゃんは外にいて、おそらく10歳ぐらい」
オスのnicoくんは、障害を持つため販売されず、ペットショップから保護されました。
能勢亜弓代表:「障がいがあるので販売ルートに乗らないというか」
能勢亜弓代表:「(Q.この1年で増えている?)買ったけど、飼えなくなったことが非常に多いですね。“勝ったけど思い通りではない”とか。『一緒に寝てくれない』『抱っこできない』とか、人間のイメージの都合で“いらない”が増えている気がします」
高齢や経済的な理由から手放す相談をする人が増えているといいます。
保護ネコの飼育費は一部、寄付で賄われています。
イラストレーターのふくしまめぐみさんがボランティアで作成した『ポチ袋』は、売り上げのすべてが医療費に充てられています。
ふくしまめぐみさん:「“弱い立場の命をどう守るか”を見れば、国の命の価値が分かるという言葉があります。千里の道も一歩からということで」
命を守るために必要なお金。国内の様々な施設が、善意で支えられています。
郊外にある保護施設の関係者はこう話します。
東京近郊の保護施設関係者:「コロナの行動制限が終わってから、捨てネコ・捨てイヌが増えたと感じている。在宅勤務がなくなって会社に出勤するようになり、飼うのが大変になったんじゃないか」
一足先に、コロナ後の日常を取り戻したイギリス。ロンドン南部にある保護センターには、去年1年間で219のネコやイヌたちが「飼えなくなった」と持ち込まれました。前の年の2倍です。
「在宅勤務がなくなった」「生活費が高騰し、エサを飼う余裕がなくなった」などが理由です。
コロナ禍では、世界的にペットブームでした。
BDCH保護犬担当マネージャー、レベッカ・ロダーさん:「ロックダウンで働き方が変わり、ペットが飼えると思っていたのに、さらに状況が変わり、残念ながら飼えなくなってしまった人もいます」
イギリスでは、歴史的に保護施設が充実していますが、満杯になるほどの状況です。
ペットショップでの販売を禁止する法律を作るなど、国を挙げて殺処分に歯止めをかけています。
手放される命の行方。握るのは人間です。
保護活動を続けてきた、獣医師は、ボランティア任せになっている日本の現状に危機を感じています。
『ハナ動物病院』太田快作院長:「行政がノラネコの情報をつかんだ時に、民間に保護を依頼する。民間のボランティアが、自分で病院に連れていって、自分でお金を払っている。それがすごくアベコベに見えて。どの世界でも社会のツケが弱い存在に回ってくる。動物に限らない。弱い者たちを救える仕組みがあればいいなと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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